8月と9月に集中で農場実習が行われていることは以前のブログで書きましたが、今回は園芸学科2年生の花卉・苗生産の実習の話題です。
園芸学科2年生の実習も1年生と同様に約70名を3つのグループに分けて、毎週1回行われています。花卉・苗生産の実習だけではなく、果樹や蔬菜の実習メニューも組まれています。そのため、午前と午後でグループが入れ替わりますので、一日で同じ中身の実習を2回行っています。
8月から行なってきた2年生の花卉・苗生産の実習内容は、
①栄養繁殖;挿し木の基本
ミニバラの切り戻しと挿し木
②種子繁殖;種蒔き(播種)の基本
手蒔きと播種機を用いた播種
③ 道具の使い方;鋏、鎌、鋸
道具の使い分けと鎌の研ぎ方
④ 花壇管理の基本
花壇、薬用植物園の管理
多人数で行なえる実習メニューを考えるのは結構大変ですが、少しでも考えられて、身に付く技術を習得して貰えたらと考えています。
例えば、下の画像はマリーゴールドの種子ですが、セルトレイの中央から発芽させるためには、種子をどのように播いたら良いか。どこから発芽してくるのかを考えて貰いました。白い部分から? 真ん中から? 先の尖った方から? それぞれに手を挙げて貰いましたが、ほぼ3つに分かれました。
マリーゴールドの種子(どこから発芽する?)
そうなると、そもそもどのように種子が形成されるのかがわからないと、正しく発芽する位置がわかりません。そこで、同じキク科の近くにあったガイラルディアの花の断面やタンポポの冠毛を見せながら、キク科の花は複数の小花(しょうか)が集まった頭花であり、頭花は外(下)側から同心円状に開花し、その中に筒状花と舌状花があり、その下にひとつひとつ子房があり、それがやがて痩果(そうか)となり、それを割ると中に胚珠があり、種子はその胚珠のある花床(かしょう)側から発芽してきますと・・・。これだけを理解して貰うためには、けっこうな説明と観察に時間を要します。
理解して貰ったところでさっそく播種!
1週間後の結果が上の画像です。種苗メーカーのおかげで発芽は100%ですが、芽はセルの真ん中から出ています・・・? 園芸のプロになるためには、まだまだ時間がかかりそうです。
(渡辺 均)
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