2018年1月24日水曜日

こんこん


 関東では今季初といっていい大雪となりました。
 雪に足を取られて、普段使わないような力が入り、筋肉痛になりそうですね。


 22日の昼過ぎから、まるで雪国のような景色が広がりました。

 農業は自然の恵みありきで行われるものですが、時折、生産者にとって脅威となることがあります。
 冬の低温や霜、また降雪による影響は、特に露地栽培において植物の生長に大きく関わる要素です。


 温室栽培においても、雪は多大な影響を及ぼします。
 雪の重みで温室が潰れるほか、残った雪が凍る際に、資材が破損することもあります。


 それらへの対策として、こちら苗生産でも温室内の暖房を高めに設定していました。
 もちろんこの時期は植物の維持管理のため、毎晩暖房をかけることは必要となりますが、特に温室の屋根部分に雪が積もってしまうことのないように温度をやや高めの設定にすることで、積もる先から溶かしていきます。
 普段は暖房をつけない温室でも、10℃以上の温度設定で雪をしのぎます。



 通常は温室内の暖房効率を上げるために、内側のカーテンを完全に閉じてしまうのですが、雪対策の場合は温室の天井に温かい空気が行きわたるように少し隙間を開けておきます。
 さらに高めの暖房設定から、植物がいつも以上に乾燥しやすくなる上、水道管の破裂などがあった場合にすぐ灌水できないといった状況も考えられるため、乾きが予想されるものには灌水をしておきます。


 明くる日の朝、家のドアを開けて広がる銀世界に、対策済みとはいえ心配を胸に温室をみてみると…



 端に少し残っていますが、何とか無事持ちこたえてくれたようです。

植物たちも元気な様子です。




 通路確保のため、アタッチメントをつけたフォークリフトを操り、豪快に雪かき無双を行う長嶋さん。
 昼頃には主要な通路にほとんど雪が残っていないくらいほどの大活躍です。


 暖房設備のない場合、温室内でたき火をし、夜の間ずっと火の管理をするといったことも聞いたことがありますが…夜の間頑張ってくれる暖房機に感謝しつつ、減っていく灯油のコストに悩む日々が続きます。

(安藤匡哉)


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