夜も暑い日が多くなってまいりました。
節電のため冷房をつけずに寝ることは、身体にとっても良いことかもしれません。
…が、暑苦しさから寝返りが増え、首を痛めてしまうことにはお気をつけください(首にタオルをきつめに巻きながら)。
今回の実習では、シクラメンの栄養診断をおこないました。
シクラメンにとって辛いこの季節、灌水の頻度も増えがちで、土のなかの栄養もどんどん流れ出てしまいます。
しかしながら、冬のシクラメン祭に向けて株を大きくするために、葉をたくさんつけてもらわなければ困ります。
そのため、適正な肥料分が土にあるのか、そしてそれらの栄養分がきちんと植物に吸収されているのかを確かめるべく、定期的に栄養診断をおこない、適切な肥培管理に努める必要があります。
土のなかの肥料分を測るためには灌水後に鉢底から流れ出た水を測る方法もありますが、
今回は植物体内の栄養分を測る方法として、RQフレックスという機械を用いました。
測る部分は栄養分の通り道である葉柄部分。
特に、リアルタイムでの吸収状況を知るため、まだ展開していない若葉の葉柄を採取します。
この葉柄をラーメン屋や焼肉屋さんで見かけるようなアイテムでプレスして、染み出した液体を薄めたものに特殊な紙を浸します。
これによって昔懐かしのリトマス試験紙のように紙に色が染まるので、これを機械本体にセットすると、色の染まり具合にリンクした数値データが出てきます。
この数値データから、現在の植物の状態を確認していきます。
得られた数値は、植物種だけでなく、品種によっても異なる範囲を示すことから、正常に生長している個体のデータを蓄積しておく必要があります。
また、シクラメンのように栽培期間が長い植物では、季節によって必要な栄養の量や組成が変化するため、それに応じた数値に合わせた肥培管理が重要です。
今回は窒素の量を測りましたが、染色する専用の紙を変えることで、様々な物質を測ることができます。
植物の様子を見て対処するような経験と勘による栽培は、人に伝えることも難しく、年月が必要となりますが、こういった客観的に植物の状態を確認できるアイテムは、これから農業に関わる若者にとって非常にありがたい存在になりそうです。
(安藤 匡哉)
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