2016年7月18日月曜日

ウマノスズクサとジャコウアゲハ


柏の葉キャンパスの薬草園には350種を超える薬用植物やハーブ類が栽培されています。

7月に入ってウマノスズクサ(Aristolochia debilis Sieb. et. Zucc.)の花が咲き始めました。
ウマノスズクサはウマノスズクサ科に属するつる性の多年生草本植物で、関東以西の草むらなどに自生し、花は茶色で地味ですが、その形はとてもユニークですね。


薬用植物としては、精油aristolpne等を含み、根を土青木香(どせいもくこう)と称して解毒薬として利用されます。
また、成熟果実を馬兜鈴(ばとうれい)として、鎮咳薬や去痰薬として利用されます。

また、この植物を食草とするのがジャコウアゲハの幼虫です。
薬草園に植えられているウマノスズクサの株がそれほど大きくないこともあり、卵から10個体も幼虫が孵化してしまったら、幼虫が大きくなるころには地際から丸坊主になってしまいます。

雌のチョウももう少し計画的に産卵すれば良いものの、幼虫が全部植物体を食べてしまったら、その後の幼虫はどうなってしまうのやら・・・。
6月下旬には1個体だけ蛹が確認されました。
蛹の形も面白いですね。


それから約半月後の今月中旬、徹夜した朝に眠気覚ましに薬草園を散策してみると、ちょうど成虫が羽化していました。
羽の色からオスのようです。


ジャコウアゲハの幼虫に地上部を食べつくされても、またすぐに萌芽してくるウマノスズクサの生命力も凄いですね。
もうずっと昔からこの関係を繰り返してきているのでしょう。

薬草園にはこの他に、キアゲハの幼虫がセリ、アシタバやトウキに、サンショウにアゲハの幼虫、クスノキにアオスジアゲハの幼虫、ホソバタイセイにモンシロチョウの幼虫、カタバミ(雑草)にヤマトシジミの幼虫を見かけることがあります。

また、最近では、スミレ科の植物を食草とするツマグロヒョモンを5月頃に見かけることが多くなりました。
温暖化と花壇用としてパンジーやビオラを多く植栽するようになったためでしょうか。


柏の葉キャンパスの薬草園は、薬草の観察だけではなく、チョウの観察場所としても良いかも知れませんね。

薬草園は診療所・鍼灸院の診察日(月~金)の9時~17時、土曜日の9時~12時まで一般にも開放しています。


  (渡辺 均)

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