2016年7月12日火曜日

日本一の生産者? ~オケラの商品化を目指して~

先週は長野県のオケラの栽培委託をしている生産者様のところへ行ってきました。そこでは、5年前からオケラ(キク科・Atractylodes japonica)の試作を共同で行なっています。  

国産のオケラの生産では日本一(?)ではないかと思いますが、試作状況の確認をしてきました。現在、畑に5万株あまりが栽培されています。国産の系統を選抜し、種子で増殖を続けています。将来的にはどうなるかもわからないこの植物をここまで協力的に栽培して下さった生産者の方には頭が下がります。

オケラといえば根を白朮として漢方薬に使用されていますが、薬価の縛りもあり、国産としての採算性はなかなか厳しいものがあります。

一方で、オケラは、「山でうまいはオケラにトトキ・・・、嫁に食わすは惜しゅうござる」とあるように、山菜としても魅力的な植物です。ということで、毎年定植を続け、現在約5万株まで増やした株を来年早々から、山菜として試験的に出荷・販売を始めます。

苗作りもオリジナルの方法で行なっています。セルトレイに播種し、発芽後約100日間育苗します。その後、60日間低温処理したものを畑に定植します。そうすることで、1年生苗に比べ芽数の多い2年生苗として栽培をスタートさせることができます。

将来的には国産の白朮を供給できるようになればとは考えていますが、まずは食材としてのオケラの普及を進めています。



  

  (渡辺 均)

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