2016年4月4日月曜日

フレンチラベンダーの選抜

新年度がスタートしました。気分も新たに今年度も宜しくお願いします。花卉・苗生産部も新しいメンバーが加わりました。先月末に博士の学位を取得した安藤匡哉さんが特任助教として着任しました。これからは、学生から先生として花卉・苗生産部の研究や教育に頑張ってくれることでしょう。
ガイダンス、入学式後の今週の木曜日から講義も始まります。講義や実習が始まる前の比較的時間の余裕のある時にフレンチラベンダーの選抜を行ないました。
French lavender(フレンチラベンダー・Lavandula stoechas L. ) は、他のラベンダーに比べて耐暑性もあり、土壌の乾燥にも強く、比較的栽培しやすいラベンダーと言えます(土壌の過湿にはやや弱いですが・・・)。花は穂状花序となり、花序の先端に着色した苞(ほう)を着けます。この苞が着色することから、花序に密生して着く唇形花が咲き終わっても「花」としてしばらく観賞することができます。

フレンチラベンダーの苞(上)と花序(下)


昨年11月に播種し、ポット上げ後に低温に感受させました。開花が早く(早生系)、分枝が良く(分枝性)、花序の色(花色:紫・赤紫・桃・白)と大きさ、それに苞の色(濃紫・薄紫・赤紫・桃・白・緑)と大きさを選抜のポイントにしました。また、3色植えなどの混植のことも考慮して、各花色間で草丈や株のボリュームが同じになるように、またそれぞれの花色で高性の系統と矮性の系統を選びました。矮性系統は分枝性と着花性が良く、草丈1020㎝で多数の花を着けます。



穂状花序の唇形花(上:赤紫、中:白、下:紫)


高性系統(左)と矮性系統(右)


多花性の矮性系統


今後は切り戻しによる萌芽性や栽培性をチェックしながら、採種を行ない品種化の検討を続けます。

 (渡辺均)

 

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