2015年9月3日木曜日

器具の消毒

一昨日と昨日、園芸学部1年生の実習が行われました。

必修なので、総勢70名を超える人数が2日間に分けて、
果樹、蔬菜、花卉・苗生産の見学と実習を行うという大型実習です。

1年生たちは雨の中、先生方の話を真剣に聞いていました。



実習の中でもお話しがあったと思いますが、
花卉・苗生産部では、植物へのウイルスの混入を防ぐため、
あらゆる道具の消毒を行っています。


剪定(芽切)ハサミ、ピンセット、ステンレスの皿、ザルなど金属の小物は
120℃の蒸気消毒。

テーブル、イス、ベンチは70%アルコールでの消毒。

セルトレイは80℃の熱湯消毒。

そして、バケツ、土入れ、プラスチックビーカーなどのプラスチック小物類は
塩素系漂白剤による消毒を行っています。





こちらの漂白剤を50倍に薄め、噴霧器で散布します。


              


このまま15分から20分ぐらい放置して、水洗いの後、乾燥させます。




バケツの場合、特に気を付けるのが「取っ手」の部分。




 底の方もまんべんなく散布します。




洗い終わって、乾燥しているところです。

花卉・苗生産部では、バケツは用途に合わせていくつもの種類があります。




土入れも消毒。

塩素系の漂白剤を使用するときは、手袋とマスクを着用し、
換気の良いところで行いましょう。




テーブルもアルコールで消毒。


植物にウイルスが入ると、葉が縮れてしまったり、花にモザイク状の模様が入ったりします。
農薬は効きませんので、廃棄処分となります。

しかし、ウイルスの混入で最も恐れるのは、
いったん生産物に侵入してしまうと、
全ての出荷が出来なくなってしまい、場合によっては、すでに出荷した植物の回収や
損害を賠償しなければならなくなることがあるためです。

これが契約栽培の恐ろしいところです。      
(長嶋)



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