本日は私の実験植物であるコクリュウを紹介いたします。
コクリュウはジャノヒゲ属オオバジャノヒゲ(Ophiopogon planiscapus)の園芸品種とされています。
黒い特徴的な葉を持つので、寄せ植えのアクセントなどで近年よく使われるようになりました。しかし成長が非常に遅いので、組織培養の技術等で何とか生産性を上げたいと考えています。また、山野草を扱うお店では、写真のような細葉タイプや色混じりの変異体も売られています。
細葉タイプ 右は通常の葉幅
色混じり
下の写真は左がオオバジャノヒゲ、右がヤブランです。両者はよく似ており某園芸ショップでどちらもヤブランで売られていたものです。写真の個体は葉色に濃淡の違いがあり区別しやすいですが、オオバジャノヒゲは街でよく見かけるリュウノヒゲよりも葉幅が広いので、たまにヤブランと混同されてしまうようです
ここで、開花時期以外で、両者を見分ける雑学を紹介します。オオバジャノヒゲは葉を日にかざして見ると、主脈が透けて見えます。ちなみに他のジャノヒゲ属も透けては見えません。この葉脈を日にかざして見る方法は、ネズミモチとトウネズミモチを区別する方法としよく紹介されます。科学的とは言えないかもしれませんが案外確実な識別方法であります。
主脈透けて見えるのがオオバジャノヒゲ
常緑の葉を観賞するという点ではどちらでもいいのかもしれませんが、ジャノヒゲ属を扱う者にとってはやはり気になるところです。
(学生:修士2年 土田)
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