今回の実習ではキハダの播種を行いました。
キハダ(Phellodendron
amurense Ruprecht):ミカン科キハダ属
日本全域に分布し、樹皮を乾燥したものを「黄柏(黄檗):オウバク」と呼び、生薬として利用されます。黄柏はアルカロイドを含有し、効能として苦味健胃・整腸作用・抗菌作用があります。そのため漢方処方では、胃腸炎・腹痛・黄疸・下痢などに用いられています。また、捻挫・打撲傷・切り傷・神経痛・リウマチなどに外用薬としても用いられており、民間薬としても重要な生薬の一つとされています。
(参考図書:モノグラフ 生薬の薬効・薬理)
こちらがキハダの果実(乾燥状態)です。
果皮が固いため、写真のようなものでつぶし中の種子を取り出します。
果皮やつぶれてしまった種子などを取り除き、赤玉土に播種しました。
キハダは樹齢12~13年以上の株から果実(種皮)を収穫するため、実際に利用するまで大変長い時間がかかります。実習等で普段扱っている植物は播種後数か月、長くても数年で開花・出荷できるので、栽培期間からもキハダ(薬木)生産の大変さが想像できます。生薬の国産化が求められている中、このような問題にどのように対応していくのか興味があるので今後勉強していきたいです。
(修士2年 小林)
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