2014年10月6日月曜日

この風景も見納め・・・

先週の前半は、佐賀大学で行なわれた園芸学会へ参加の後、熊本県~大分県に行ってきました。大分県の九重連山の麓の牧草地にヒゴタイ(キク科ヒゴタイ属Echinops setifer)を見つけました。
ヒゴタイは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種Ⅰ類に指定されている植物です。私たちが研究を進めているダンギクと同様に大陸系の植物とされています。花のシーズンはもう終わりでしたが、微かに瑠璃色の花色を残していました。



この植物は、野焼きや草刈りなどが定期的に行われている採草地(牧草地)に自生していることが多く、古くから私たちの生活環境とかかわりの深い植物といえます。近年、酪農家の高齢化、輸入飼料の利用などによって、採草が行なわれなくなり採草地が減少し、ヒゴタイの自生環境も減少しているようです。この採草地での野焼きと採草も今年で最後になってしまうそうです。
野焼きや採草が行なわれなければ、この土地は草原から少しずつ森に変わっていきますので、残念ながらこのヒゴタイもいつか消えてしまうことでしょう。


(渡辺 均)




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