2014年10月21日火曜日

百日草


今日は、苗生産部で生産している、ヒャクニチソウをご紹介します。

ヒャクニチソウ(百日草)というと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
昔は、背丈の高い、派手な八重の品種が多くて、庭の片隅や、畑の余ったところで育てて、お盆など、夏の仏花に使う花、ということが多かったように思います。
うどんこ病に弱くて、いつも葉に白い粉が吹いていた印象です。

ところが、最近は矮性で、うどんこ病に強い品種が育種され、夏花壇用として、重宝されるようになってきました。

属名はジニア (Zinnia)。メキシコなど、北中米~南米を原産とする、キク科の植物です。

今回生産したのは、サカタのタネさんのプロフュージョンシリーズ。
うどんこ病に強い、矮性の品種です。


プロフュージョンシリーズは、1999年に発売されAAS(オール アメリカ セレクションズ)や欧州のフロロセレクト)の金賞を受賞しました。そのうどんこ病耐性や、耐候性は、当時、驚きを迎えられたことが分かります。
最初は一重の品種だけでしたが、現在では八重品種も育成されており、今回、苗生産部で生産したのも八重品種です。

そもそも、「百日草」という和名があるぐらいですから、花期は長いものです。
これに耐病性や分枝の良さ→草型の改良などを加えることで、現在では、夏花壇にとても重宝な植物の一つとなっています。


Zinnia 以外にもいろいろな花の育種が地道に進んでいて、昔の印象とはまったく違う用途に使うことができるようになってきています。

ぜひ、昔から知られる植物も、新しい使い方で試して、楽しんでみて下さい。

(金谷)


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