8月に入り大学は、対面での実習や実験が開始されました。新型コロナウイルスの感染も心配ですが、4月からオンライン授業だけを受講してきた学生さんにとっては、梅雨明けの猛暑の中、いきなり圃場で終日実習というと、熱中症もかなり心配になります。
そんな中、実習の目的とは? と自問しつつ、一方で、今日のタイトルのようなお叱りを園芸業界、生産者から受けることもあります。大学を卒業しても植物を知らない、栽培ができない、作業中のコミュニケーションがはかれない・・・。これも大学や大学教員の責任? と思いながら、できるだけ生きた植物に触れ、少しでも生産現場の感覚を養える実習の意義を学生さんに伝えられたらと思っています。
一方で、日々の植物への関心の薄さにも問題があるのではないかと感じています。このブログをお読みのお子さんのいらっしゃる親御さん、大学の先生や小中高の先生、機会がありましたら以下の設問を出題してみて下さい。
1.ヒマワリの種子を土の中に播き、子葉(双葉)が展開するまでを5つのコマに分けて図示しなさい。
2.パイナップルの果実が実る様子を図示しなさい。
3.以下の植物の名前を書きなさい。
根も出さずにいきなり種子から子葉が展開してきたり、リンゴやナシのように枝先にパイナップルが実っていたり、果実が土の中にあったり、道端に普通に生えているこの植物の名前が出てこなかったりと、現状はかなり深刻です。
なぜ知らないのかと聞くと、学校で教わっていないからだと。日常生活の中での体験や学びの不足も一因のように思いますが・・・
大学教員として、実業界のご期待に副いたいとは思いつつも、実習を通じて少しずつ、現場感覚を養っていくしかないように感じています。
(渡辺 均)
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