2020年8月17日月曜日

植物の体温調節

毎日暑いですね。最近は、朝、昼、夕と1日に3回はハウス内や露地圃場を見回り、灌水を行なっています。植物への灌水量もさることながら、人間が飲む水の量も相当なものですね。

人は水を飲むことによって体温調節や体温の維持を行なっていますが、植物も同様のようです。

下の画像をご覧下さい。右側は、夏場に鉢土の水を切らし、少し萎れさせたニチニチソウの鉢植えをサーモグラフィーで撮影したものです。鉢の内部まで黄色や赤色を示し、赤色の部分は35℃以上になっています。

 一方、左側の画像は、右側の状態の植物に20℃の水を与えた3分後のサーモグラフィーの画像です。鉢土が一気に冷えて青色(約20℃)に変わっているのと同時に、地上部も急速に葉を展開させ、青色に変化しています。茎や葉の温度が下がり始めたことがわかります。この植物の反応の速さには驚かされます。

 上の画像の例は極端ではありますが、植物は蒸散を行なっていますので、水を切らしてしまうと蒸散ができず、特に夏は体内の温度が上がり過ぎて葉先などの末端部分が枯死してしまうことがあります。

下のヘデラの植栽の画像は、猛暑の影響で灌水が間に合わず、水を切らしてしまったものです。枯死してしまった葉は褐変し、株全体の葉色も薄くなってしまいました。その後、色の薄い葉も枯死してしまいました。

夏場の水やりは、植物の生死にかかわりますので、もちろん大切ですが、植物への暑さの負担を減らすため、鉢植えやプランターなどで栽培されている場合は、強い日差しを避けたり、風通しの良い場所で管理することも大切ですね。

 

(渡辺 均)

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