2019年12月18日水曜日

こだわり栽培


 先日、薬用機能性植物の委託栽培をお願いしている方より、栽培植物とは別に、冬の収穫祭にお招きいただきました。


 八ヶ岳を臨む開けた土地に、ハーブと野菜が数多く植えられていました。
 冬ということもあり地上部はやや寂し気でしたが、冬の野菜の代表格である白菜は丸々と太ったベストな収穫タイミング。



 農薬を一切使わないオーガニックにこだわった作りということで、薬用機能性植物の栽培にも通ずるところはありますが、可食部が多く様々な虫や動物に狙われる野菜の場合は、より一層手間がかかりそうですね。

 その分安心して食べられます、と軽く水ですすいで芯の部分を切り取っただけの白菜スティックは、瑞々しくほんのりと甘みを感じます。
 採れたてというリードはありますが、普段食べているものとは比べられないような素敵な味わいでした。

 ただ、やはり無農薬栽培ということで、植え付けてから収穫までのロス率もかなり高く、生育もやや緩慢で収穫も少し遅れる様子。
 じっくりと時間をかけるからこそ美味しくなるということかもしれませんね。


 先日参加したアグリビジネス創出フェアでは、植物工場で製品のように効率よく決まった時間で収穫できる最新の技術が紹介されていました。

 食料供給の面において必要となる高効率、高収量の植物生産と、わずかな収量でもこだわりの味を追い求める、あるいは植物をじっくり育てて食すること自体を楽しみに生きる方々の植物生産は、そのどちらも需要が尽きることはないように思います。

 前者にスポットの当たることの多い業界ではありますが、後者のこだわり栽培にかける気持ちも忘れないようにしたいと感じました。

(安藤匡哉)

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