2018年6月5日火曜日

ムラサキ

 ムラサキ(Lithospermum erythrorhizon)は、ムラサキ科の多年草で、根を生薬「紫根」として利用する薬用植物です。その名の通り、古くから紫色の原料として利用されており、万葉集にもその名が出てくる植物です。
 紫根(シコン)の薬用成分はシコニンと呼ばれ、消炎・解毒・抗菌作用などが知られています。また、近年では、美容効果にも注目が集められ、化粧品にも利用されているようです。

 そんな、ムラサキですが、自生個体数が減少しており、絶滅危惧種IBに指定されています。また、西洋ムラサキとの交雑も懸念されており、生薬としては中国の別種が紫根として輸入されてきているそうです。

 花卉・苗生産部では、現在、ムラサキを2系統採取用に栽培しています。



 蜂の懸命な働きによって、結実が確認できました。

最初は、緑色をしていますが、褐色へと移り変わり、
最後は↓の写真のように白色になります。

 ムラサキは、薬用としてだけでなく、生態学的にも興味深い植物ですが、発芽率が悪いことも有名です。良い苗づくりのために、苗生産部の努力は続きます。

黒沼


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