2018年6月25日月曜日

オオヨモギ オオヨモギ オオヨモギ

先週の火曜日(19日)に北海道日帰り出張を敢行しました。一便の飛行機に乗り羽田空港から旭川空港まで飛び、そこからレンタカーでおよそ2時間! 道南出身の私ですが、道北はまた景色が違います! いくら車で走っても景色は変わりませんでしたが、いたるところに野生化したルピナスが咲いており、北海道は花が綺麗な季節になっていました。


今回の出張の目的は、薬用植物や機能性植物に関することだったのですが、帰りの最終便の飛行機を気にしながら慌ただしく用件を済ませ、また車で2時間かけて旭川空港まで戻る途中、ヨモギの大群落を見つけました。見わたす限りのヨモギです!

北海道のヨモギの多くは、本州の低地に自生するArtemisia princeps Pamp.ヨモギ)と異なり、Artemisia montana (Nakai) Pamp. (オオヨモギ)が自生しています。オオヨモギの葉にはヨモギと違って仮托葉が無いことが大きな特徴といわれています。オオヨモギは、滋賀県や長野県、新潟県~東北の比較的標高の高い場所でも見ることができます。ヨモギは変異が大きいので、一概には言えませんが、オオヨモギはヨモギより葉も草姿も大型化する傾向にあります。

このオオヨモギの大群落が野生のものが広がったのか、道路の法面の吹き付け工事によって植え付け(播種)られたものかはわかりませんが、これほどの大群落はなかなか見ることはできません。このヨモギを収穫して艾(もぐさ)にしたら? 生薬の艾葉にしたら? 春先に摘み取って草餅の原料にしたら? と思いながら、私たちの健康や生活に必要な植物資源が大量に利用されずに存在していることに驚きました。しかし、この地域にはこれだけオオヨモギがあっても、もう採る人がいないのでしょうね。残念です。

 (渡辺 均)

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