和名を「カラスビシャク」や「ハンゲ」と言います。
サトイモ科の植物です。
カラスビシャクは漢字なら「烏柄杓」。花の形と大きさから、カラスが持つ、水を汲むための柄杓に見立てられた名前です。
「ハンゲ」は「半夏」。夏の半ばに花を咲かせることからこう呼ばれます。
種子繁殖の他、里芋似たに小さな塊茎が殖えたり、葉柄の基部と先端にムカゴを付け、このムカゴによる栄養繁殖もするし、なかなか効率よく繁殖していく、賢い、がめつい植物です。
じつはこのカラスビシャク、身近な所に自生しています。
こんな山道の、
こんなところとか、
こんなところとか、
田んぼのあぜ道なんかにも自生しています。
家の近くで探してみて下さい。かわいい・・・ 風流な・・・ 気持ち悪い・・・ 花を咲かせているかも知れません。
でも、食べてはいけませんよ。
生の状態ではシュウ酸カルシウムが多く含まれていて、人体には有害です。
しかし、カラスビシャクの塊茎を乾燥させたものは漢方薬として利用されています。
半夏湯、半夏、半夏瀉心湯などと呼ばれ、胃炎や口内炎、二日酔い、その他様々な症状に効果があるそうです。
雑草に見える植物も、古くから、人の生活に利用されている物が多くあります。
��金谷)
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