園芸学科2年生の実習(農場実習Ⅱ)は、3週にわたりパンジー・ビオラのポット苗の出荷を行なっています。3班に分けられているので3回同じ実習を行なっています。9月の猛暑の中で大量のポット上げの実習を行なった株が出荷の適期となりました。今回の実習では、市場出荷用のトレイ詰めと造園・緑化用の出荷調整を行ないました。
市場出荷では、まずポット上げ後から、これまでの管理方法を説明した後、4人1組になって2チームごとにあらかじめトレイに詰められた見本を渡し、見本のように一人1トレイずつハウス内で管理されているパンジーとビオラをトレイに詰める実習を行ないました。配色、株のボリューム、トレイに詰めた際の高低差、花数や花の向きなどに注意し、黄色くなった下葉や咲き終わった花を摘み取って・・・。気を付けなければいけないところがたくさんあります。
完成したと思っても、花がらの取り忘れやボリュームの少ない株を選んだトレイはやり直し! 教員の厳しいチェックをクリアしたトレイは、水を張った容器に入れ、下から十分に給水させた後、花色の組合せごとにベンチに並べて水を切ります。
1ポットずつ丁寧にトレイに詰めていきます
次に市場出荷向けの実習が終わったら、露地圃場に場所を移して造園・緑化向けのポットの調整です。下の画像のように露地圃場では、品種(花色)ごとに大量に栽培されています。灌水はスプリンクラーで行なっています。
この中で、花色ごとに花数や株張りの少ないポットをトレイから抜いて、出荷可能な大きな株と入れ替えます。あらかじめ契約で決められている出荷予定数量分のトレイは、すべて花数の多いボリュームのある株にするわけです。
出荷方法の違いで、トレイへの詰め方や栽培に対する手のかけ方が違うことも説明します。市内の花市場でセリにかけられた千葉大産のパンジー・ビオラのポット苗は、柏市内や東葛地域、茨城などの小売店(花店)で販売されます。また、造園・緑花向けの苗は、おもに今月中に柏市内のあけぼの山農業公園内に植栽され、来春まで公園内を飾ります。
(渡辺 均)
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