2013年10月14日月曜日

壁面緑化にサルナシ

センターの管理研究棟南側2階の壁面には、サルナシが植えられています。


サルナシは、日本に自生するマタタビ科のつる性落葉樹です。雌雄異株(雌株と雄株)のことが多いのですが、同株(雌花と雄花が一つの株に着く)である‘エルダー’と雌株の‘峰香’を一昨年の春に定植しました。

植栽基盤はU字溝です。そこに土を入れ、あとは自動灌水装置を取り付けました。






サルナシ品種‘峰香’




 
ご家庭で壁面緑化に用いられるつる性植物として、緑のカーテンとして皆さんもご存知のニガウリ(ゴーヤ)やアサガオが多く植えられています。ところが、これらの植物は1年草で、毎年植え付ける必要があます。また、ゴーヤは独特の苦みから野菜といっても子供受けはあまり良くありません。




 そこで、つる性の落葉果樹だったら・・・ということで、サルナシを栽培しています。その他にはヤマブドウやパッションフルーツなども植えましたが・・・。



サルナシを選んだ理由として、

①落葉樹であることから、夏は日差しを遮り(緑のカーテン)、冬は落葉するので、室内に光が届く。

②非常に丈夫な耐寒性のある落葉樹なので、毎年植え付ける必要がなく、剪定を行なうことで樹形をコンパクトにまとめることもができる。

③春に白い花を楽しむことができる。

④秋に果実を楽しむことができる。果実はビタミンCが豊富なため、生食はもちろん、ジュースやジャム、果実酒などにも利用できる。果実酒は滋養強壮の薬酒として効果があるようです。

⑤紅葉も楽しめる。秋に葉が黄色くなります。



もちろん、地面に植えても良いのですが樹勢が旺盛のため、根がどんどん伸び、つるをどこまでも伸ばし、株がものすごく大きくなってしまいます。

その場合には、緑のカーテンというよりは、果実の収穫を目的としたブドウのような棚栽培の方が良いかも知れません。壁面緑化(緑のカーテン)を目的とするなら、根の伸びをある程度抑えた方が樹勢を弱め、果実の着きも良くなります。



ちなみにこのサルナシ品種‘峰香’は山形の生産者さんが何年もかけて育種・選抜された品種のようです。普通に山にあるサルナシに比べ、果実が大きくとても美味しいです。






サルナシ品種‘峰香’の果実










やや小粒で豊産性のサルナシ品種‘エルダー’ 


                                           (渡辺均)



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