2020年3月23日月曜日

トウキの一年栽培法 ~トウキセル成型苗の定植作業~

先日の土曜日(321日)にトウキの苗の定植作業を高橋植物園様の圃場で行ないました。今年も薬用作物の植え付けが始まりました。

生薬原料として使用されるトウキ(生薬名:当帰)は、通常、播種から収穫まで2年を要しますが、私たちの長年の研究成果により、一年(実際には8ヶ月!)で収穫する方法を実践しています。栽培期間が半分になるだけで、どれだけ生産者にとってはメリットが大きいことか・・・。 と言っても、薬の世界では、なかなか理解されていませんけどね。

花卉・苗生産部でトウキの種子をセルトレイに播き、1ヶ月ほど養生させたものを植え付けました。本日の定植本数は約2,000本でした。


社長自ら鍬を使って畝をならし・・・

  
メージャーで株間を決め・・・


根を傷めないように丁寧に植え付け・・・




灌水をしたら完了です。




今年は、昨年の結果を踏まえて定植時期をさらに早め、新たな機械を導入し、耕耘はもちろんのこと、畝立てや除草作業の効率を大幅にアップさせることにしました。


これにより、苗のロスが減り、作業時間の大幅な短縮が実現しました。

薬用作物の栽培では、手作業による工程が非常に多いのですが、この工程を実際にやってみて、十分に理解した上で作業の効率化(機械化)を検討する・・・。 なぜ、この作業が、この時期にこの作物には必要なのか? その理由を十分に理解することが、次の効率化や技術開発を考える上でとても重要になってきます。 実践の場で問題点を洗い出し、また大学に戻って考える・・・。 その繰り返しですね。



(渡辺 均)
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

0 件のコメント:

コメントを投稿