2018年3月29日木曜日

とある鳥を待っています。



これは花卉・苗生産部にある自動化播種ラインの建物の写真です。

最近、毎朝注目しているのは建物ではなく電線の方。

毎年4月になると、この電線に皆さんもご存知のあの黒い小鳥がやってきます。

ツバメです。

昨年は4月20日ごろにやってきました。
例年より10日以上も遅かったようです。

気象庁のホームページにはツバメの初見日データが公開されています。

ツバメは飛来して10日ほどで巣作りを完成させ卵を産むようです。
卵から雛が孵化するのが15日程度。
それからは子育てのため、毎日餌を採り続けます。

ツバメの餌となるのは、昆虫などで飛んでいる蛾なども捕まえてしまいます。


一方、多くの作物の害虫であるヨトウガの幼虫、ヨトウムシは蛹のまま越冬し、
毎年4月下旬ごろ羽化するようです。
羽化した成虫はすぐに卵を葉の裏などに産み付け、
孵化した幼虫は植物を食べ続けて大きくなり、
猛暑を蛹の状態で乗り越えるそうです。

昨年のツバメの飛来の遅れと
露地でのヨトウムシの大発生には因果関係があったのでしょうか?

ツバメとヨトウガの因果関係の文献は見つかりませんでしたが、
ヨトウムシが羽化した頃に、ちょうどツバメが餌を採り始めていれば、
格好の餌食になり、ヨトウガの個体数が減少するのではないかと思います。

3月24日に奈良県の法隆寺近くで今年初めてツバメを見ました。
気象庁の初見日を見ますと
奈良県では3月23日に確認されているそうで、
これは例年より4日早いそうです。

東京都の例年の初見日は4月7日。


まだ、電線にはスズメとムクドリしかいません。
(長嶋)


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