2018年3月21日水曜日

技術継承


 暦の上では春分の日となり穏やかな天気の日も多くなってきましたが、急な冷え込みや風の強い日はまだしばらく注意したいところですね。

 さて、先日のブログにもありましたように、花卉・苗生産部の石井義久技術専門職員も今月いっぱいでご退職されます。
 施設設備関連で全て頼りっきりだった石井さんがいなくなってしまうことは大きな痛手となりますが、いない穴を埋めるためにも、きちんとその技術を継承しなければなりません。

 その一環として、先日手押し式の耕運機と、トラクターの操作について教えて頂きました。



 黒沼先生と長嶋さんも一緒に講習参加です。

 センター内で毎年行われる農機具安全講習会においても操作方法は説明されるのですが、やはり実際に触って乗ってみなければ分からない箇所が多々あります。

 まずはコンクリートの上で、片側タイヤのブレーキをかけつつ、逆側のタイヤで小回りを利かせて曲がる練習として、なるべく小さく八の字を描いて曲がります。



 一般車のアクセルペダルの位置にブレーキがあったり、様々なレバーがあったりでこんがらがりつつも、じゃじゃ馬を何とか乗りこなします。


 コンクリート上での運転操作に慣れてきたところで、いよいよ耕耘。



 と、ここで注意しなければならないのが、段差を通過する際に、後輪が左右ともに同時に降りるように操作すること。

 これは車体の中央にある大きな後輪が左右別々に段差にあたってしまうと、車体が大きく左右に揺れ、運転者の身体が放り出されたり、車体が横転してしまう危険があるためです。
 耕耘を行う部分である後部アタッチメントが上がった状態だと、さらに重心が上がり横転する危険性が増すため、後部を可能な限り下げつつ、慎重に段差を降りなければなりません。



 慎重に、慎重に…色々なところに注意しながら運転するため大変です。



 無事に段差を越えて、目的地点にきたら後は後部を下げて耕耘をしていきます。



 先ほどの曲がる練習によって、最小限の動きで反転できるようになりました。

 練習用としては幅のやや狭い上級コースのような場所での講習でしたが、実際に触ることによって、危険性やその対処法などを身をもって実感することができました。

 石井さんが保有する技術のほんの一部ではありますが、修得したノウハウを忘れずに、今後薬草園圃場の耕耘などにおいて活用していきたいと思います。


(安藤匡哉)


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

0 件のコメント:

コメントを投稿