2016年11月18日金曜日

長日処理の効果


 最近はすっかり気温も低くなり、日が沈むのも早くなってきました。
 寒さによる植物へのダメージを防ぐため、苗生産では夜間にハウスの暖房をかけはじめています。


 暖房による加温はこの時期にとても重要な作業ですが、開花期が冬以外の長日植物において冬の間も咲かせるには、加温に加えて「長日処理」が必要となります。


 長日処理とは、日照時間が短い冬の間、夜間も電灯で照らしながら植物を栽培し、日長が伸びた≒冬ではなくなったと勘違いさせることで花芽形成・花芽分化を促し、開花時期を調節することです。

 電照処理や電照栽培とも呼ばれていますね。


 長日植物は、日照時間が一定時間以上になるような光周期におかないと開花しないため、日照時間が短いこの時期に花をつけたい場合、人工的に長日環境を作ってあげる必要があります。


 3週間ほど前、ハウス内に電照を設置し、明期が14時間程度となるような環境を作りました。





 電照栽培の様子

 ここで、長日処理の効果を紹介したいと思います。




 こちらは電照設置直後の状況です。

 今年の10月は日照不足のせいもあり、花付きがいまいちです。。。


 電照設置後(約3週間後)、、、




 花付きが良くなっているのがおわかりいただけるでしょうか?

 実際に電照栽培をおこなってみて、改めて日長を考慮した栽培の重要性を感じました。




(修士1年:井上)


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