最低気温が5℃を切るようになり、ハウスでも暖房機が稼働し始めました。朝晩の冷え込みが厳しく、植物の生育も緩慢です。
さて、下の写真をご覧ください。何やら粘液のようなものが付着しているのにお気づきでしょうか?
この正体は、ナメクジが夜間に這って移動した後です。粘液の有無で、他の害虫の食害痕との区別がつきます。
主に新芽や花弁など、植物体の中でも柔らかい部分を好んで食べ、寄生植物は、野菜から花卉類まで多岐にわたります。
夜行性で、夜間に行動し、昼は鉢底やブロックの下など暗くて湿った場所に隠れています。移動範囲は半径数メートルとあまり広くないため、移動の痕がみられたらすぐ近くにいます。湿度の高い環境を好むため、梅雨時期に特に多く発生します。
防除方法としては、見つけ次第取り除くか即効性の農薬を散布することが有効です。誘殺剤を植物の周辺に散布しておく方法もあります。
しかし、ナメクジの成虫を捕殺して終わりではありません。ナメクジがいた後の土表面を見てみると、写真のような透明な卵を見つけることができます。
日本でよく見られるチャコウラナメクジは、冬に繁殖することが知られており、今の時期がまさに産卵の時期です。このような卵塊も見つけ次第取り除きます。
病害虫防除の際は、発生時期や好む環境、さらにどのような生活サイクルで活動しているのかを把握することによって、発生を抑えたり農薬の散布量を減らしたりすることができます。
また、雑草を抜く、枯葉や花がらをとるといった日常の管理によっても予防が可能です。
植物をきれいな状態で長く楽しむために、病害虫についても少し勉強してみませんか。
学部4年 渡辺史
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