2015年10月16日金曜日

病気の話


近頃はめっきり日が短くなり、圃場で作業できる時間も少なくなってしまいました。
日中と夜間の気温差が激しく体調を崩しやすいため、健康管理にはお気をつけください。

現在、戸定祭で販売する苗を栽培中なのですが、こんな株を見つけてしまいました。




正常な株はこちら。




水切れかな、と思いきやポットの表面は濡れています。
おそらく立ち枯れ病だと思われます。
初期症状としては、写真のように日中土が湿った状態であっても萎れていることが挙げられます。病気が進行すると、下葉から黄色くなり、名前の通り枯れて倒れてしまいます。
立ち枯れ病は、畑などでは連作することによって発生しやすくなります。
家庭で土を使いまわす時には、まず土をコンテナ内などでよく乾燥させ、熱湯をかけて再び乾燥させます。次に黒いポリ袋に入れ、10日ほど直射日光に当てることで消毒することができます。消毒してから使用することで病気の発生を抑えることができます。

今回は、希釈した農薬を土壌に灌注することで対応します。はたして、どれほど効果があるのか…。せめて他の株に移らないことを祈るばかりです。

植物の病害対策は、基本的に予防第一です。そのためには、植物ごと季節ごとに発生しやすい病害虫を予測できるだけの知識が必要なのだと感じました。
まだまだ勉強することは多いので、日々精進です。


学部4年 渡辺 史
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