今日(4月13日)から授業開始です。
毎週月曜日の花卉・苗生産部は、園芸学科3年生の栽培・育種学専門実習(花卉専門実習)、園芸別科2年生の専攻実習Ⅱ、園芸別科1年生の専攻実習Ⅰの3つの実習がそれぞれ別メニューで行なわれます。
園芸学科3年生の花卉専門実習の第1回目の実習は、まず手作業できちんとタネを播くことができるようになることが目標です。
この「きちんと」が中々難しいのですが、もちろん営利生産者レベルの品質を実習でも求めます。
簡単に作業の流れを書くと、
①播種する植物に合った規格のセルトレイを選択し、
②そのセルトレイにその植物に合った播種用土を充填し、
③タネを播き、
④覆土し、
⑤灌水し、
⑥発芽適温に設定された発芽室に入れる。
それだけのことと思われるかもしれませんが、今日の1回の実習で、この一連の作業を正確にマスターできた学生さんはおりません。それだけ難しいのです。
手作業でのセルトレイへの播種用土の充填、均一に用土を詰めるのはなかなか難しいようです。
今日の実習では、マリーゴールドとニチニチソウ各6品種を播種しました。
今後は今回播種した植物を使って、ポット用土作り、ポット上げ、追肥、スペーシング、摘芯、矮化剤処理、防除、出荷調整等の実習を行ない、花壇苗生産の一連の生産技術の習得を目指します。
播種したセルトレイを発芽台車に積み込み、25℃の発芽室内で発芽を促します。
昔から「苗半作」と言われていますが、花卉・苗生産部の学生実習では、播種や挿し芽を重視しています。
最近は、自分で種子から苗を育てない、育てられない生産者が多くなってきました。
分業化ということもできますが、苗生産専門の業者から比較的品質の高い苗を購入できるようになったことも一因です。
一方で、「播かぬ種(タネ)は生えぬ」ではありませんが、タネ播きは商品開発、商品作りの第一歩であり、それができなければ新たな品種・商品を作り出すことは生産者自身ではできなくなってしまいます。
生産者自らが商品の幅を狭めてしまうことにもなってしまうのです。
「自分で播いたタネ」を最後まで学生さんが責任を持って栽培し、その成長の変化を観察し、商品になるまでの一連の栽培技術を習得することができれば、この実習の目的は達成されるのではないかと思います。
(渡辺均)
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