2015年3月2日月曜日

マンゴーの開花と結実

3月に入り、日中の外気温が10℃を超える日が多くなってきました。1000属検定試験用のガラス温室内では、Strelizia(ストレリチア)やBougainvillea (ブーゲンビレア)などの熱帯性の植物の花が咲き始めました。ハウス内も日中は25℃を超える日が多くなりました。

ストレリチアの花


ブーゲンビレアの花

また、温室内のマンゴーにも小さな花と果実が着いているのを見つけました。このマンゴーの木は昨年、松戸キャンパスの旧1000属温室内に地植えされていたものを掘り上げ、柏の葉キャンパスへ運搬して鉢植えにしたものです。樹齢は35年です。マンゴーはもともと樹勢の強い植物ですので、地植えにすると木ばかりが大きくなってしまい、果実を着けるまでに時間を要します。その点、鉢植えにすると根の伸長を抑えることができるため(根域制限)、その結果、樹勢が弱くなり花を着けやすくなります。

1000属ハウス内の高さ2.5mほどのマンゴーの木


マンゴーの花


直径8㎜ほどの果実

今後は、余分な蕾や花を取り除き(摘蕾、摘花)、水や肥料を与えて果実の肥大を促します。また、果実が小さいときには、ちょっとした刺激や環境の変化で落果してしまいます。ハウス内の灌水作業、内張りの撤去作業、除草作業など、幾多の落果の危険を乗り越えて、夏頃には樹上で熟れたマンゴーをみんなで味わうことができるのを今から楽しみにしています


  (渡辺均)



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