2018年11月20日火曜日

や~ね~

 今回ご紹介するのは、「や~ね~」な話。
まずはこちらの写真をご覧ください。

  この逆光写真は、ヨモギやトウキなどを栽培している温室のや~ね~のフィルムを張り替えている安藤先生の姿です。逆光効果もあり、まさに職人!という感じです。笑
 この温室は、以前からフィルムの張り替えを検討しており、長嶋さんの御指導のもと、今秋に片側の張り替えを行っています。

 学生さんも、足場が安定している場所でお手伝い!

 張り替えを終えた部分は、こんな感じです!
とてもきれい!

 高所作業は、事故が起きたらや~ね~では、済みません。安全かつ迅速に、無理をしないで作業を進めていきます!
 張り替え終了まで、あとわずか!無事故で完成させます!


黒沼


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2018年11月19日月曜日

一社)日本薬用機能性植物推進機構 第1回セミナーを12月15日(土)に開催!


以前のブログでもお知らせしましたが、一般社団法人日本薬用機能性植物推進機構が本年3月に発足しました。関連するブログについては下記をご参照下さい。




当機構は、生薬や健康食品、化粧品原料などとして利用される高品質な薬用機能性植物を安定的に供給する仕組みを作るため、日本各地の気候風土を活かし、各地の農業者のご支援・ご協力のもとに実証栽培を進めています。人々の健康を担う新たな魅力ある農業生産品目として育てて行くことも進めています。


そこで、当会の活動を広く知って頂くことを目的として、平成301215日(土)に第1回のセミナー「健康機能性植物の可能性」を開催することになりました。セミナーの詳細は、下記のとおりです。






一社)日本薬用機能性植物推進機構セミナー 
   「薬用機能性植物の可能性」

日時  平成301215日(土) 1330 17:0013:00より受付開始)

会場  千葉大学環境健康フィールド科学センター シーズホール

277-0882  千葉県柏市柏の葉6-2-1

            つくばエクスプレス 柏の葉キャンパス駅下車 徒歩約5


講演内容および講演者(内容は変更になる場合がございます)

1. 薬用作物をめぐる事情

     森 寛敬 農林水産省中国四国農政局地方参事官 香川支局長

2. 日本薬用機能性植物推進機構の目指すところ

     渡辺 均 理事長(千葉大学環境健康フィールド科学センター)

3. 東洋医学の現状と医療現場からみた薬用植物への期待

 山岡 傳一郎 理事(愛媛県立中央病院)

4. 薬学からみた薬用機能性植物の可能性

正山 征洋 代表理事(長崎国際大学薬学部)

5. 食材における機能性植物の重要性

    池上 文雄 理事(千葉大学環境健康フィールド科学センター)

6. 農業者からみた薬用機能性植物の将来性

      高橋 耕一 ()高橋植物園代表取締役社長(当機構会員)

7. 地域と連携した薬用植物栽培と診療の現場から  

   三潴 忠道 理事(福島県立医科大学)

  

セミナー終了後には、交流会も予定しております(お一人様4,000円)

お申し込みは、一般社団法人日本薬用機能性植物推進機構(JFPPA)のホームページからお願い致します。

お問い合わせのメールアドレス info@jfppa.or.jp

申し込み締め切り、129日(日)お座席に限りがありますので、定員になり次第締め切らせて頂きます。



皆様のご来場をお待ちしております。



(渡辺 均)


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2018年11月16日金曜日

熊の手


今回は1000属ハウスの中にあるかわいい多肉を紹介したいと思います。

葉がふわふわで、子熊の手のように見えるのは今回の主人公、熊童子(Cotyledon tomentosaです。




南アフリカ原産のベンケイソウ科コチレドン属の多肉植物です。
肉厚の葉が特徴的です。先端部分は爪のようにギザギザの突起状になっており、この葉の形が小熊の手をほうふつとさせることから「熊童子」の名前が付けられました。
触ってみると、柔らかな毛がふわふわで心も癒されました。




熊童子は冬の寒さと夏の暑さに弱いので、真夏は半日陰で風通しがいい所、冬は気温が5℃以下になる場合は、室内の日の当たる場所で管理しましょう。
春と秋の生育期は、土が乾いたら水をたっぷりと与えます。
目安は2~3週間に一度です。冬は休眠期のため、さらに水やりを控えます。


また、この植物は挿し芽、葉挿しで増やすことができます。
根が出てくるまで水やりは必要ありませんが、明るいところで管理し、葉がしわしわになったら、霧吹きで水を吹きかけます。




自分も一枚の葉を取って、机の上に飾りました。いつ頃に発根するでしょうか。
楽しみです。

(修士2年:王)

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2018年11月15日木曜日

ペリカリス‘セネッティ’

ペリカリス‘セネッティ’は
サントリーフラワーズ株式会社さんが開発した品種です。

そろそろ出荷間近となってきました。

カナリア諸島原産のキク科の植物で、
学名はPericallis x hybridaです。





今年は秋以降に温かい日が続き、
例年より開花が早まっています。

開花が早いと困る花と
開花を早めたい花がありますが、
コントロールが難しいなどと言うのは
人間の身勝手でしょうか???


 セネッティ レッド


 セネッティ ラベンダーバイカラー

『セネッティ最近、水がいっぱい欲しいんだ。
 体が大きくなって、鉢が小さくなってきたみたい。
 アソレッ、ちっちゃい事~は気にすんな。』




 セネッティ ブルーバイカラー

『セネッティ最近、ジュースを飲んだんだ。液体肥料。
 どんどん花を咲かせるぞー!って気になったんだよ。
 アソレッ、少ない事~は気にすんな。』



セネッティ ブルー

『セネッティ最近、夜暖かいんだ。
 夜だけ暖房がかかってるみたいなんだよ。
 アソレッ、暖房の音~は気にすんな。』




こちらの商品は主に大阪を中心とする西日本に出荷する予定です。
(長嶋)


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2018年11月14日水曜日

遺伝子分析の基礎


 さて、すでに何度かご紹介している3年生の実験に関して、今週は「遺伝子分析の基礎」について座学と実験を行いましたので、一部をご紹介します。

 遺伝子というと、最先端の科学技術というイメージがある方も多いかと思いますが、現在では様々な分析方法の一種として、広い学術分野において利用されています。

 特に遺伝子の代名詞ともなっているDNAは地球上のあらゆる生物の中に含まれており、遺伝という言葉から想像される親から子への情報伝達だけでなく、生命現象に関わる様々な機能をもつタンパク質を生み出す情報伝達の最も上流に関与しています。
 そのため、何らかの生命現象の要因を解明する際に、ひとつの指標として用いることができます。



 ただ、ここで気を付けておきたいのは、遺伝子を分析することによって、全ての生命現象が解明できるということはなく、更には、どの遺伝子をどのように調査する必要があるのかを判断するために、見た目で分かるような現象から、順に遡って生じている現象を理解する必要があるということです。


 花色を例にすると、花色の異なる品種の違いを解明するために、それぞれの違いを比較するための指標として、大まかに、目視>色差値(色の数値化)>色素成分>酵素活性>遺伝子発現>塩基配列…といったように、DNAを起点とする生命現象を遡って調査しなければ、花色を決定する因子にたどり着くことは難しいと考えられます。

 

 遺伝子分析は技術発展により生み出された分析方法のひとつではありますが、基本的には様々なアプローチの一種として認識しておかなければ、現象を誤って捉えてしまうこと、あるいは答えにたどり着くことが出来なくなる可能性があることを肝に銘じる必要がありますね。


 他にも生命現象の解明だけでなく、種の識別に利用されることで、形は似ているけど現在の形に至るまでの過程、元となった種が違ったために、遺伝子分析によってこれまでの分類とは全く異なる分類体系が作られ、図鑑の大幅な改訂が起きることもありました。
 また、あらゆる生物、種を問わずに同様のDNAが含まれていることから、様々な種で考案された分析モデルを別の生物種に対して適応するといった汎用性の高さも分析のメリットです。



 今回の実験では、自身の研究植物でもあるダンギクCaryopteris incanaの自生地が異なる系統間においてDNAの塩基配列を比較することを目的に行いました。

 ダンギクは、ペチュニアなどに比べてマイナーで、遺伝子を含めた様々な情報が不足していることに加えて、日当たりの良い露岩地という特殊な環境に自生していることから、他植物との表現型の比較も難しいと考えられます。

 そのため、ある程度統一された分析モデルに組み込める遺伝子分析を行うことにより、表現型との関連も含めて、異なる自生系統の違いをより深く理解することが可能になります。
 今週は座学を多めにとっていた分、植物の葉を粉砕して、DNAを抽出するという操作まで行いました。



 小さなチューブに葉を詰め込み、液体窒素で凍らせて粉砕し、震える手でマイクロピペッターを持ちながら、様々な試薬を加えては分離して取り除き…を繰り返し、最終的にチューブの下に僅かな液体にDNAを溶かした状態で抽出完了です。

 次回は続きとなるPCRという操作からスタートです。
 遺伝子分析の基礎として、なぜ遺伝子を調べるのか、どのようにして調べ、どう利用可能なのかを覚えるきっかけを掴んでもらえたことを期待します。


(安藤匡哉)


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2018年11月13日火曜日

異なる湿度条件下のトルコギキョウのチップバーンの発生

 2週に渡って、トルコギキョウの話題を。
 先週も申し上げましたが、当研究室では渡邉勇暁さんが、トルコギキョウのチップバーンの発生に関する研究を行ってきました。その成果の一部が、「異なる湿度条件下におけるトルコギキョウのチップバーンの発生とCa分配 {Tipburn severity and Ca distribution in lisianhus (Eustoma grandiflorum (Raf.) Shin.) cultivars under relative air huidity conditions}」というタイトルで、論文(短報)となりましたので、ご紹介します!
 詳細はこちら
 誰でも無料でダウンロードできます!

 まず、チップバーンは、一般的にカルシウム(Ca)の欠乏障害と考えられており、局所的にCaが不足することによって、葉先枯れが発生します。そのため、トルコギキョウでは、新葉の葉先のCa量が不足しているということです。
 また、チップバーンなどのCa欠乏症は、湿度環境と密接に関係することが知られています。このことは、Caは窒素などとは異なり、水の移動に強く依存するためです。つまり、「相対湿度を下げて、蒸散速度を上げることによって、Caの移動が促進され、チップバーンの被害度が減少する。」というのが、定説です。
 
 今回は、閉鎖型システム内の環境を、50%(低湿度区)と70%(高湿度区)で、7種のトルコギキョウを栽培しました。

閉鎖型システム内でのチップバーン発生の様子

 では、結果がどうなったかというと…
 高湿度区で、有意にチップバーンの被害度が上昇した品種は2品種のみで、その他の5種は、処理区間に差は確認されませんでした。さらに、高湿度区の方が、Ca濃度が高い!という現象が...
 この結果は、さっきの説明と矛盾します。ですが、実は、トマトやイチゴなどの植物では、夜間の高湿度条件が、水の移動を促進させ(根圧を上昇させ)、Ca濃度が高くなるという結果が得られています。
 このことから推察すると、単に「湿度条件が低ければよい」という話にはならなそうですね!さらに、生産現場では「曇天後の晴天に、葉水をすることでチップバーンの発生を抑制する」という考え方も普及しています...
 
 皆さんそろそろ、「で、どっちがいいの?」とお思いかと思いますが、その答えは残念ながら、まだ分かりません!
 しかし、今回の成果は、今後の研究の大きな土台となっており、湿度条件を変えながら、どうすればチップバーンが減ったり、Caの移動が良くなるのか?を検討する道筋がみえてきました!
 今後は、肥培管理と湿度条件をメインターゲットにして、研究を進めていく予定です。
 乞うご期待!


黒沼



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2018年11月12日月曜日

ナルコユリの出荷


先週の研究室の実習でナルコユリを出荷しました。このナルコユリは、昨年の10月に米袋に入った約2袋分の果実から、50万粒弱の種子を洗浄して取り出し、育苗トレイに播種したものです。昨年の播種の様子は下記をご参照下さい。


播種した量が多いことで他の品目の温度処理との兼ね合いから発芽室に入りきらなくなってしまい、当初の予定を変更して温度処理を中断しました。そのため、当初の予定より休眠打破にもう1回冬の低温が必要になってしまいました。実際に葉が展開するのは来年の春の予定です。自然界の発芽と同様に実際に播種してから発芽までに1年半近くかかってしまった計算です。

実際に育苗トレイの土の中を覗いてみると・・・



すでに発根し、白い小さな芽と膨らんだ根茎も見えていますね。すぐにでも発芽してきそうですが、低温を受けないとこのまま休眠した状態が続きます。このような休眠を上胚軸休眠と言います。





出荷作業は、育苗トレイを中敷きで包み、ダンボール箱に2トレイずつ入れていきます。



ダンボール30箱、計60トレイの箱詰め完了!


出荷先では育苗トレイは露地圃場に並べられ、しっかり冬の寒さに当てて休眠を打破させます。来年の春には一斉に発芽してくることでしょう。秋には育苗トレイから取り出し、畑へ定植する予定です。


山菜・切り花としての利用や生薬「黄精」として収穫・出荷できるのは5年後です。気の長い話と感じられるかも知れませんが、毎年50万粒の種子を播き続けると・・・、5年後からは安定した量産体制が確立されることでしょう。まだ誰もチャレンジしていないことに取り組み、新たな品目としての確立、産地の形成を目指し、夢を見ることができるのも薬用植物、機能性植物栽培の面白さかも知れません。

(渡辺 均)


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