2021年8月24日火曜日

光合成を測る

 下の写真は、ブログに2年ぶり?の登場のLi-6400です。葉を挟めることで光合成速度を測定することの出来る大変優れた機械です。


 現在は、シクラメンについて、温度と光強度を変化させて、基礎的なデータをとっています。こうした情報だけを列挙すると、すごーく簡単にデータがとれるように思えますが、実はいくつかのことを考慮しないと、データのバラツキが大きく、なんだかよく分からなくなってしまいます。
 例えば、A品種とB品種の光合成を比較したい場合、違う環境で育った株を比較してしまうと、測定前の環境の影響が大きく結果に反映されてしまいます。そのため、同一の環境下で栽培した株を使用することが重要です。
 また、葉はたくさんありますが、どの葉を測定すると良いのでしょうか?若すぎても、古すぎても良くない場合が多くあります。葉位や葉色、サイズなどに着目し、予備試験を通して、データをとる葉を選択することも非常に重要です。

 以前、ブログでご紹介しましたが、上記のような高額な機器を使用せずとも、NARという光合成速度と近しい結果を得る解析手法もあります(詳しくはこちら)。
 データをとることも重要ですが、得られたデータを解釈することまで想定して、実験計画を立案することも、とても重要です。


黒沼 

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