2020年4月23日木曜日

シクラメンの限界


年末に販売されるシクラメン。
店頭では5号鉢(鉢直径15㎝)から6号鉢(鉢直径18㎝)で販売されることが多いです。
たまに7号鉢(鉢直径21㎝)を見かけますが、
出回る数量は非常に少ないです。

前年の11月ごろから種まきが始まり、7~8月ごろには6号仕上げ鉢に定植されます。


では、さらに大きな鉢に植えたらどうなるのでしょう?


こちらは15号鉢(鉢直径45㎝)です。


左から3号、4.5号、6号、10号、15号です。



昨年売れ残ったシクラメンを15号鉢に植え替えました。2年ものです。


6号鉢と比べるとその大きさの違いがはっきり分かります。


鉢が大きくなると、重くてお客さんが持って帰れないという
デメリットが発生します。
また、これ以上のサイズにするには、11月に播種してたのでは間に合いません。
さらに、シクラメンは地中海性気候原産の植物で、
日本の高温多湿の夏は苦手です。
2回も夏越しをするとなると、病害を受けやすくなり、
これらのデメリットから、営利生産品としては成立できません。

でも、とある栽培方法をおこなうと、
夏でも病害が起きにくくなることがわかってきました。

そこで、もう一つのデメリットをもう一度考え直してみます。

「鉢が大きくて重たすぎて持てない」

これは、確かに小売店にとっては大きなデメリットです。
しかし、売り先を変えて、店舗の装飾として使ってみたらどうでしょうか?

「鉢が大きくて重たすぎて持てない」

はそのまま、盗難防止としてのメリットにつながります。

ショッピングモールに、どでかいサイズのシクラメンが立ち並ぶ。

そのような需要を見込み、新しいシクラメンの鑑賞方法を模索します。
はたしてシクラメンはどのサイズまで大きくなるのでしょうか?

限界への挑戦が今始まります!
(長嶋)




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