2015年2月9日月曜日

小さなポット苗

寒い日が続いておりますが、花卉・苗生産部では春に向けて、セル苗、ポット苗、鉢花を増産中です。ベンチの空きスペースが日々埋まっています。
さて、昨年10月後半のブログで大きなセル苗の話題を書きましたが、今回は「小さなポット苗」のお話です。
「大きなセル苗」の内容は、柏市の小中学校を対象に市内の企業が学校給食の食べ残しを堆肥化し、その用土を使って生徒さんが自分たちで植栽のデザインを考えながらプランターに花を植え、その成長を観察し、校内を花で飾るというプロジェクトです。市販のポット苗では、完成品のため成長の過程を観察することができないこと、苗単価が高く使用できる苗数に限度があることから大きめのセルトレイを使用して配布しています。

「小さなポット苗」は?
こちらは東京都葛飾区のプロジェクトです。葛飾区では地域住民のボランティア活動が活発で、住民が参加した公園等の緑化活動が盛んに行なわれています。100を超える団体が目的は様々ですが、緑化を通じてご自分たちの街づくりを考えています。その活動に必要なのが「小さなポット苗」なのです。市販のポット苗では、単価が高いため予算的に充分な苗を確保することが出来ず、またポット苗の根鉢がまわり過ぎているものが多く、花壇への植え付け後の活着が悪く、どうしてもその後の管理が上手くできないようです。

:2.5号ポット 右:3号ポット

そこで、花卉・苗生産部では通常流通しているポットサイズよりひと回り小さな2.5号ポット(7.5㎝ポット)にセル苗を植え付け、第1花の咲き始めるころに出荷するようにしています。そうすると、根鉢もそれほど回っていないため、定植後の苗の水管理も容易になりその後の活着も良いようです。
2.5号ポットに植えられた花苗


数か月前に苗の発注の連絡を貰い、現在はパンジー、ビオラ、キンギョソウ、キンセンカ、マーガレット、クリサンセマム・ノースポールなどを生産しています。

ユーザーの様々なニーズに対応できるようになれば、既存の流通形態に捉われないポット苗生産の方法もあるのではないでしょうか。


  (渡辺均)

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