2014年11月17日月曜日

ところ変われば・・・

ここ数年、野生植物の調査や講演会などで出張に行くことが多くなり、その際には地元の農産物直売所などへ現地の方に案内されることがあります。直売所では地元産の農産物が地元の人にしか分からないような規格や栽培・収穫された地名が付けられて販売されていることがあります。最近目にして興味深かったものは・・・



愛媛みかん。愛媛で販売されている温州みかんは、種類の多さと値段の安さはさすが本場です。同じ温州みかんでも品種の違いと県内の産地で値段が違っています。知る人ぞ知る美味しい愛媛みかんが収穫される場所(地名)なのでしょう。


それにしても関東ではなかなか見ることができない安さです。




秋田県三種町のじゅんさいの瓶詰。店頭に何種類も並べられていますが、その規格と値段を見ただけでは、何が違うのか良く分かりません。店員さんに尋ねると若芽の大きさで分けられているようです。こんなに種類が多いとどれを選んで良いか迷いますが、地元の方は調理方法(食べ方)によって、使用するじゅんさいの種類も変えているようです。やはり、地元の方に聞くのが一番です。試しにすべて購入して食べ比べてみましたが、じゅんさい初心者にとっては、芽の大きさと食感の微妙な違いはありましたが、どれも美味しいとしか言えませんでした・・・。

古くからの産地であったり、もともと生産量や消費量の多い地域であったりすると、農産物を栽培された地域(地名)や品種、大きさや重量、用途などで識別し、それを地元独自の規格として販売している品目も結構多いですね。他所から来た人が見ても良く分からないことが多いですが、地元の方達はその違いを当然のように認識・識別し、地域独自の食文化を形作っています。この違いを地元以外のより多くの方に認知されれば、産地ブランドとして、また限定的な規格品としてその付加価値が理解され、新たな全国ブランドとして育つ可能性もあるのではないでしょうか。



  (渡辺均)

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<お知らせ>

今年も千葉大で生産した良質シクラメンの即売会、
「シクラメン祭2014」を開催します。
ぜひ、ご来場下さい!!

日時: 2014年12月6日(土) 10:30~13:30 (予定)
場所: 千葉大学環境健康フィールド科学センター内 シーズホール

↓↓↓ 詳しくはこの画像をクリック! ↓↓↓

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