2014年6月24日火曜日

ペチュニア培養苗の順化


今日の学部3年生の実習はペチュニア(ナス科 Petunia)の培養苗の順化作業を行いました。

花卉・苗生産部で生産しているさくらさくらシリーズ(‘さくらさくら’、‘桃色吐息’、‘おゆきちゃん’)など、来春のセル成型苗、ポット苗、鉢花をつくるためにはとても重要な母株(親株)生産です。

              さくらさくらシリーズ3色ミックス(樽プランター)


さくらさくらシリーズのように営利的に栄養繁殖(挿し芽や株分けなど)で増やされる植物の多くは、ウイルスなどの感染を防ぐため、毎年培養苗で親株が更新・増殖されるのがふつうです。

今日はその無菌的にプラントボックス内で培養されていた苗を取り出し、根を洗浄し、セルトレイに植え付け、発芽室内に入れるまでの一連の作業(順化作業)を行いました。

 

培養苗

まずその前に植え付けるセルトレイとビニルポットに播種用土を詰めます。
用土の詰め方は、第1回の実習でマスターしているはずでしたが・・・。


それから作業テーブルと使用する用具を70%アルコールで殺菌し、手袋をはめて作業開始です。
培養器の蓋をあけ、根を切らないようにそっと苗を取り出します。
最初は力加減が難しかったようです。

根に付着している寒天培地を良く洗います。
洗い終わったら皿に並べ、乾かさないよう霧吹きで水分を補給させます。

培養器内は高湿度なので、それに比べて低湿度の環境に出すとすぐに葉が枯れてしまいます。

培養苗の地上部を3センチ程度に切り分け、セルトレイへの挿し芽用とポットへの植え付け用にします。

セルトレイに1本ずつ丁寧に挿します。
乾燥しないように霧吹きで湿度を保ちながら手早く植え付けます。


室温25℃、湿度70%以上の発芽室内で管理すると1週間ほどで発根してきます。
その今後は、この苗を3号ポットに上げ、ハウス内で管理します。

さらにこの株から挿し穂を取り、挿し芽用の親株を育て、そこから挿し穂を採ります

来年の生産に向けて、今日から準備開始です!



  (渡辺均)



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5 件のコメント:

  1. 練馬のおばさん2014年7月3日 20:05

    3色ミックス来年も買います。切り戻した再生ぶりは形を崩さず見事です。自分で3色ミックス苗を購入して育てているのですが徒長してガッチリこんもり育ちません。矮化剤でもかけているのでしょうか?写真送りたくてもここには貼りつけられませんよね?

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  2. 練馬のおばさん2014年7月3日 20:15

    3号ポット上げの詳細な手技が見たいです。前の記事ではピンセットで1本ずつ引き抜いてポットに移していたようですが、私は根がある程度回ってからでないと(セル毎押し出す)怖くてできません。

    返信削除
  3. 練馬のおばさん 様

    いつも花卉・苗生産ブログをご覧いただきありがとうございます。
    また、ペチュニア3色ミックス鉢もご購入いただいたようで、
    こちらも大変ありがとうございました。

    さて、ご質問の件ですが、
    ペチュニアは2月下旬ごろ、3号のポット苗から8号鉢に鉢上げし、
    ここから合計3回の切戻しをおこなっております。
    出荷の約40日前に最後の切戻しを行いますが、この時に矮化剤を使用しております。

    一般に、ご家庭で鉢花を楽しむときは植物本来の生育を楽しむという醍醐味があり、矮化剤はあまり使用しないことが多いです。
    ペチュニアやカリブラコアは、茎の先端付近に花をつける特徴があり、
    茎が鉢の外側まで伸びてしまうと、鉢の外側だけに花を付けてしまいます。

    今回のペチュニアは生育スピードが速すぎて、切戻しだけでは間に合わず、
    綺麗な鉢花にするために、やむを得ず薄めの矮化剤を使用しております。

    市販されているビーナインやスミセブンなどでも効果はありますが、
    希釈倍率を間違えると、伸びなくなったり、効果が無かったりするため、
    矮化剤を使用する場合は、事前に最適な倍率を試してから使用しています。

    また、もう1つのご質問の「セル苗から3号へのポット上げ」についてですが、あまりセル苗の状態で長く置いておくと、葉が黄色くなり始め、「老化苗」の状態になってしまいます。
    こうなると、根が固まってしまい、ポット上げをしても、新しい用土に根が回らず、結果として生育不良を起こします。

    ピンセットでも構いませんが、指で軽く茎を持ち、トレイを押さえて
    そぅっと抜ける状態になり始めたら、ポット上げの適期ですので、早めに植え替えた方がよろしいかと思います。

    毎年8月下旬~9月上旬ごろ、パンジー・ビオラのポット上げが最盛期になりますので、ポット上げの記事もアップできると思います。

    今後とも花卉・苗生産ブログを宜しくお願い致します。

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  4. 練馬のおばさん2014年7月7日 17:18

    早速の御回答有難うごさいます。杉井先生の所の3色ミックス苗を千葉大開花株購入と同時購入して育てているのですが、千葉大のは根元からの茎が20~30本放射状に密生してるが私が育てた苗は1株辺り4本しか無く1本辺りがニョロニョロ徒長して葉が大きい。多分、定植以来ピンチをマメにしなかった事と長雨による日照不足が原因かなと思っています。ピンチ後、菌が入り何本か茎がダメになってしまったのも原因の一つ。(太い茎を切ると傷が塞がらずにストロー状になり枯死してしまうので、今は茎を切った後はトップジンペーストで蓋してます。)前の記事で母株の葉かきして根元の茎に日を当てる作業が参考になりました。茎の先端の成長ばかり気を取られていましたが、根元の方から茎を生えさる事が大事。それには頂芽優勢の頂芽を摘む事。ペチュニアはいかに根元に近い茎を生えさせる事がコンモリもっこりに育つコツなのかなと頭では理解していても中々ピンチの間隔とか場所とか理論通りには行きませんね。又、土に触れていた葉が全部腐り葉摘みしたら1本の茎に葉が全部無くなってしまう事も良く有ります。千葉大苗の挿し芽が成功してスクスク育っているのでこれからもブログを参考にして勉強して大事に育てていきます。

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  5. 練馬のおばさん2014年7月7日 21:13

    2013/4/3松原さんの記事でビンチ後矮化処理をしてる記事見つけました。ペチュニア開花株も背が低くお花びっしりで絶対矮化処理してるなと思われる鉢もこの頃市場で見受けられます。アルストロメリアや菊を育てる時ビーナインを指示通りの濃度でかけていたのでそんなに扱いが難しい処理とは思いませんでした。千葉大株は切り戻した後の茎も1cm位伸びた位で花芽を持ち節間が全く徒長しないのでまだ矮化剤が効いているのですね。自分が育てている苗にもかけたくなっちゃいます。
    でも、記事のとおりに育たなくなってしまう危険性も有るのてすね。実はサントリー通販で購入したサフィニアレッドが化石のように購入後1ケ月全く動きが無かった鉢を育てた経験が有ります。それが矮化の効き目が切れた途端ニョキニョキ大きくなったと思っている内に今迄ギュッとしまっていた株が茎がすべて傘が開くように外側に開き茎もいきなりの動きで根元が重みに耐えかねて折れてしまいました。矮化剤の副作用を知った時でした。
    なので普通に育てただけではこんもり形良くはならないのかとなと思い始めてるこの頃です。サフィニアブーケがピンチだけしていればこんもりベチュニアになる品種だとペチュニア愛好家プログで紹介されていました。

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