2016年1月5日火曜日

農閑期?

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

さて、昨年内にはクリスマスや年末が勝負のシクラメンの出荷も終わり、
シクラメンを生産していた温室はご覧の通り。


パンジーやビオラを管理していた露地の圃場も、今はこんな感じ。


すっかり、農閑期の様相ですね。

いえいえ、今は空っぽの温室も、間もなく、また一杯になります。

春に向けて、カリブラコアや、


マーガレット、ペチュニアなどをポットで育苗しています。


間もなく、これらが大鉢に定植されて、温室を埋め尽くすことになります。

それでも温室が空っぽになる時期は重要で、この時期に、殺菌や殺虫、清掃などをしっかり行って、次の生産への準備を丁寧に行います。

もう春に向けて、どんどん生産は進んでゆきます。

(金谷)


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2016年1月4日月曜日

2016年の始まり ~ フブキバナの開花 ~

明けましておめでとうございます。

今日からお正月モードを仕事モードに切り替えて仕事開始です。花卉・苗生産部も年末年始は当番を決めて交代で植物の管理をしてきましたが、今日から平常業務です。

温室内でも花の少ないこの時期に1000属ハウス内ではシソ科のフブキバナ(吹雪花・Tetradenia riparia)が咲いています。旧属名のIbozaからイボザと呼ばれることもあります。



和名のとおり茎の先に円錐花序に小さな白色の花を多数つけます。満開時はとても綺麗ですので、一時期は鉢花として流通していました。しかしこの植物、耐暑性はありますが、耐寒性のない短日植物ですので、日長処理をしない限り、出回り時期が低温期になってしまいます。また、過湿に弱く、生育が旺盛な割には分枝が悪く、また茎が折れやすく、花落ちが激しいこと、植物体に独特の臭気があることなどから、花店ではあまり見かけなくなりました。鉢花としては使いにくい植物ですが、生育は旺盛で手間いらずですので、日本では暖地での地植えが適していますね。また、薬用植物としての利用も良いかも知れません。

今年も花卉・苗生産部は色々なことに挑戦していきます! 本年も宜しくお願い致します。


  (渡辺均)

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2015年12月28日月曜日

今年最後の共同作業 ~後片付けも大切な作業~

早いものでいよいよ今年もあと数日ですね。大学も22日で講義が終わり、学生さんは1月5日まで講義はお休み、短い冬休みです。

花卉研究Gの共同作業も今年最後の作業を行ないました。卒論や修士論文の作製に専念するため、4年生や修士2年の学生さんは、この作業で共同作業からも引退です。

今日のメニューはなんと穴掘り! 実験材料として使用していた植物を廃棄して埋めるための大きな穴を掘りました。実験に使用した使用済みの植物材料を片付けるのも大切な作業ですね。
植物を埋める前に人間が入って記念撮影!




掘った穴に残土を投入



最後に土をかぶせて終了です。


今年の共同作業のメニューは盛り沢山でした。通常の1000属ハウスの植物の維持管理や花卉・苗生産部での生産作業、壁面緑化の整備、その他にも薬草園の整備もありました。学生さんにとっては卒業しても、これらの経験が直接的・間接的に植物の仕事の中で活かされていくことでしょう。

今年もご愛読下さいまして有難うございました。来年も花卉・苗生産部を宜しくお願い致します。良い年をお迎えください。


  (渡辺均)

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2015年12月25日金曜日

今年最後の1000属検定

メリークリスマス!
今朝は多くの家から子供たちの歓声が聞こえそうですね。
サンタさん、子どもたちに気づかれないようにお疲れ様でした!!

さて、昨日はクリスマスイヴですが、
学生はサンタさんを待ち望んでいるだけではありません。
今年最後の花卉産業必修1000属検定が行われました!!
※1000属検定の詳細はこちらへ
http://kayokai.net/examinee.html


昨日は7名の学生が1000属検定を受験しました。
なかなか頭を抱えているようですが、何名の学生がスッキリと年末を迎えられたでしょうか。

1000属検定のテストを少しだけ紹介させていただくと、
まずは下の写真のように筆記のみの問題です。


※テストの転載はご遠慮ください。

左の学名を見て、科名を答える問題が80問です。
みなさんは何問正解できそうでしょうか?


他にも、
====================
・和名から学名を解答する問題
・学名から和名を解答する問題
・科名を指定されて学名を一定数解答する問題(例:ナス科を4個書きなさい)
===================
…などがあります。

そして一番最後が、実物問題です!
下の写真の学名と科名が分かりますか?



正解は、Dendrobium kingianum (デンドロビウム・キンギアナム)_ラン科 ですね!
テストでは、(Dendrobium、ラン科)と答えられれば正解です。

続いてはこちらです。


こちらは冬の定番、プリムラ・ジュリアンですね。
(Primula、サクラソウ科)と書けば正解です。

1000属検定では、
ただ学名を覚えてもらうだけで終わらないような工夫もしています。

例えば上のプリムラの写真では、
あえて2株セットで出題しましたが、違いに気づかれたでしょうか。
ピンクの花と黄色の花で柱頭の長さが違いますよね!
これは異形花柱花と呼ばれ、プリムラの代表的な特徴の一つです。ピンクの花は長花柱花(葯に対し、柱頭の位置が高い)と呼ばれ、黄色の花は短花柱花(葯に対し、柱頭が位置が短い)と呼ばれています。また、異なる形の花柱同士の交配の方が、種子を得やすいとされています。

実際に植物に触れて観察して、興味の幅を広げてほしいですね!


他にも、
クチナシ(Gardenia jasminoides)の果実と葉の付いた枝を出題すれば、
クチナシは食品の天然色素としても有名なため、
解説の際に目の前で潰して、
クチナシ色素(主成分はクロシン:水溶性アポカロテノイド)を出してみたりと工夫しています。

何か印象が強いものを見れば、間違えた学名も覚えやすいですしね。
(準備はなかなかに大変ですが…笑)

1000属検定はほぼ毎月実施されています。
今年を振り返ると中国からの留学生がB級に合格して表彰されたこともありました。
検定が植物に対する興味の幅を広げる機会になれば良いですね。


学外の方も受験することが可能ですので、
詳しくはこちらをご覧ください。
http://kayokai.net/examinee.html


(学生:修士2年_土屋慶輔)

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2015年12月21日月曜日

キルタンサス マッケニー

暖冬とはいっても戸外で咲く花の少ない季節になりました。そんな中、1000属ハウス脇のベンチでキルタンサス マッケニー (Cyrtanthus mackenii Hook. f.) が咲いています。

この植物はヒガンバナ科の球根植物ですが、休眠が浅くほぼ周年葉を展開させています。開花期が冬から春先にかけてと比較的花が少ない季節に開花し、明るい花色(赤、橙、桃、白)と花に芳香があるのも特徴です。さらに、耐乾燥性や耐暑性にも比較的強いことから、土壌厚の薄い屋上緑化用の植物としても向いています。

私の中では、「あまり水をやらなくても(雨水のみで)、肥料をやらなくても(土の肥料成分のみで)、毎年花が咲いてくれる植物は?」と尋ねられて思い浮かべる植物の一つです。本当はきちんと面倒を見て欲しいのですが・・・。




もう一つ!種子繁殖が容易なため、播種から数年で開花します。良いことばかりの植物ですが、気になるところも・・・。

球根植物でありながら種子で容易に繁殖することが、逆の原因にもなってしまっているのですが、個体差が非常に大きいということです。花の色や花の形がバラバラです。1枚の花被片でも下の画像のように濃淡が出てしまったり、花被がやや丸弁で反り返ったり、花被片が小さかったりといろいろな花が見られます。



ということで、一時期交配をしていたことがありました。花被が反り返らない系統や濃い黄色の系統を選んでみました。




いずれにしても、もっと普及しても良い植物であることに間違いはありません。先週から、千葉大学柏の葉キャンパスの直売所「緑楽来(みらくる)」で、無くなり次第終了ですが、いろいろな花色や花形のキルタンサスを販売しております。でも、購入されたら水と肥料はきちんと与えて下さいね。


  (渡辺均)

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2015年12月18日金曜日

ザルジアンスキアの開花


最近、私が管理している植物の一つであるザルジアンスキアが開花しました。

ザルジアンスキア(Zaluzianskya)は南アフリカ原産の植物で、原産地には約50種が分布しています。比較的短命な多年草もしくは一年草扱いとされています。 
夜間に開花する性質を有し、昼は花が閉じていますが、夜に花を開くと同時に香りを発散する面白い特徴をもっている植物です。

昼間。閉じた状態

夜間。開いた状態

管理についてですが、暑さに弱く、夏越しが難しいことから、今後ハウスに残しておくために今年の夏に挿し芽をしておりました。



暑さが過ぎた秋に鉢上げし、現在は環境温度が合っているためか順調に生育して花を沢山つけています。

株の更新では、挿し芽だけではなく、加えて種子を取っておけば安心です。
花がたくさん付いている今が種子を取るチャンスなので、先日交配を行いました。まもなく種子ができると思いますので、適切に保存していこうと思います。

今後も植物の特性に合わせた栽培管理を心がけ、来年もしっかりと咲かせていこうと思います。

学生:井上

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2015年12月15日火曜日

電照の設置

カリブラコア (Calibrachoa) を用いた研究を行っている学生の土屋くん、
今日は、自分の管理する温室に電照を設置しようとしています。




カリブラコアは本来、相対的長日植物であるとされていて、高温長日条件ではよく開花しますが、
今のように低温短日条件だと、開花数が減ってきたり、全く開花しなくなります。
それでも品種改良は進んでいて、だんだんと短日条件でも開花する品種は増えてはきていますが・・・


何はともあれ、研究用のカリブラコアの開花期を少しでも延ばそうと、電照を設置して、人工的に長日条件を作ろうと頑張っています。

材料は、電線と電球ソケットが連なった電照用ケーブルと、電照用の電球と、あとは苗生産部にある資材で工夫してなんとかします。

今回は温室の一部だけを電照・加温したいので、トンネルも設置します。

切った鉄パイプをベンチにネジ止め固定し、



トンネル用の支柱をパイプに挿して、


電照ケーブルを設置して、


ようやく明かりが点りました。



あとは、ビニールで覆って、タイマーをつけて、電照トンネルの完成です。

簡単そうに見えますが、いろいろと試行錯誤して、着手から2日かかりました。


温室を管理していると機器故障や被覆資材の破れなど、まずは手持ちの材料でなんとかしなければならないことがよくあります。

トンネルの作り方も、電照の設置方法も、もちろんこの方法でなければいけないわけではありません。
専用資材を購入すればもっと簡単にできるでしょう。

でも、工夫次第で、臨機応変にこういったことが素早くできるようになると、後々も役に立つことがあると思います。


(金谷)


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