クコ(ナス科)の果実は、ゴジベリー(Goji berry)ともいわれ、栄養価が高く食用や生薬(枸杞子・クコシ)に用いられています。国内で消費される果実(ドライフルーツ)のほとんどが輸入品ですが、国内にも自生するクコ(Lycium chinense Mill.)のほかに、ナガバクコ(Lycium barbarum L.)の果実が利用されています。ナガバクコは、中国原生でクコに比べ果実が大きく、その栄養価も高いことが知られています。
クコもナガバクコも国内ではほとんど栽培されていません。その最大の理由は、収穫の手間や栽培適地の問題もありますが、登録農薬が無く病害と害虫によって、安定的な栽培や収穫ができないことにあります。特にトホシクビボソハムシは、クコの新芽や新葉を好んで食害することから、この害虫の被害に遭うと果実の収量は多くは望めません。また、訪花昆虫がいないと結実率か下がるため、トホシクビボソハムシの食害を避け施設栽培を考える場合にはマルハナバチなどの導入も必要になってきます。
着色したクコの果実
収穫された大小さまざまなクコの果実
野生のクコは、海辺や河原近くの荒れ地、土手などに自生していることが多い植物です。普段はあまり目立つ植物ではありませんが、赤く色づいた果実を目にすることができる季節になりました。皆さんのお住いの近くでもクコを探してみてはいかがでしょうか。
(渡辺 均)
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