2016年2月15日月曜日

幼形と成形

先週の週末に愛媛県西条市に行ってきました。そこで、現地の方のご案内で築480年といわれる大名屋敷を見学させていただきました。480年前ということは、室町時代後期(戦国時代)ということになりますね。
御屋敷の梁は太く、歴史を感じさせる建物でしたが、庭先に植えられている庭木の太さにも圧倒されました。モチノキやナギ、ツバキなど柏の葉キャンパス周辺では、これだけの古木を見ることはできません。

モチノキ

ナギ

ツバキ


その中で、表玄関の入り口脇にヒイラギの古木がありました。家の魔除けとして植えられたものなのでしょう。かなりの樹齢のものでした。



一見するとヒイラギか分かりません。なぜかというと、いつも私たちが見慣れている葉の形ではないからです。あの、節分に見られる柊鰯(ひいらぎいわし)のヒイラギの葉ではないからです。枝先の葉が下の画像のように全縁で葉にまったく棘がありません。これでは、ヒイラギの葉の棘で鬼の目を刺すことができませんね。


ところが、株元から伸長してきた若い枝先の葉は、棘があり見慣れた形のものでした。


この棘のある葉を幼形といい、未成熟な枝に着くのが特徴です。一方、棘の無い丸葉を成形といい、成熟した枝に着きます。その証拠に丸葉の枝先には、小さな果実が着いていました。この古木は雌株ですね。



キヅタなどでも幼形と成形の葉を見ることができますね。アイビーとして花店で売られているほとんどのヘデラは幼形ですね。なかなか目にすることができないヒイラギの成型の葉を観察することができました。


(渡辺 均)

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