だんだんと夜の冷え込みが強くなって来ましたね。
日本各地で紅葉のシーズンが始まったようです!
千葉大学のある南関東は、だいたい11月下旬頃が見頃です。
また気温が下がると、生産しているハボタンやパンジー、プリムラなどの苗ものも花の発色が鮮やかになり見とれるばかりです。
秋はまだ深まりを見せるばかりですが、
一方で学生の管理するハウスではもう冬支度を始めています。
今年の冬は、平年並み~やや暖冬になるという予報が出されてますがどうなるでしょうか。
2014年2月の大雪のような気象だけは勘弁していただきたいと願うばかりです。
群馬県など雪害の大きかった地域では、行政がハウスの張りの増強など『農業用ハウス強化マニュアル』を紹介しているようですので、ぜひ参考にご覧ください。
さて、千葉大学のある千葉県柏市ではそこまで大量の雪が降ることはないため、
冬支度と言っても内張りの整備と暖房機の起動・動作確認程度です。
こちらは1000属ハウスの暖房機です。
奥行25mほどのガラス温室をこの1台で賄うため、送風ダクトに長いビニール筒をつなげてベンチの下を這わせます。
1000属ハウスには南国植物もあるため、少なくとも室温10℃以上になるよう加温します。
そして暖房効率を上げる役割を果たすのが、この内張りのビニールです。
近年は暖房に掛かる燃料コストが上昇しており、
大学でもできるだけ燃料費を削減したいばかりです。
ビニールの内貼りに加えて、
天面の不織布製の内貼りの動作確認、出入り口部分のフィルムによる遮蔽を行えば冬支度は一段落です。
寒さの厳しい地域の生産者さんと比較すると軽装備かもしれませんね…。
ぜひ日本各地の農家さんの冬支度の様子も伺ってみたいです。
ここから当面の学生の管理課題は、病気の発生予防です。
秋が深まったとはいえ、まれに気温が高くなる日があります。
外気温に合わせてハウス内の換気や通風を行わないとたちまち蒸れが原因でボトリチス菌(Botrytis cinerea)等による、かび病の餌食になってしまいます。
すでに冬向け花壇苗を購入されたご家庭の花壇でもちらほらと出ているのをお見かけします。
発症を見かけたら、まずは通気性の確保を第一に、続いて落ちた花柄の除去と感染して縮れた花を摘み取ってしまうことをおススメします。
花は上から水を撒かずに、株元へ与えるのも基本かもしれません。
植物にとっても厳しい冬ですが、
学生にとっても卒業へ向けた追い込みの冬の始まりです…
無事に乗り越えられることを祈るばかりです!!
(学生:修士2年
土屋慶輔)
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