2022年4月25日月曜日

ベンジャミンゴムノキ ~斑入り品種~

ベンジャミンゴムノキの斑入りに‘スターライト’という品種があります。白色部分の多い、美しい覆輪が特徴の品種です。この品種はかなり以前から流通していましたが、1990年代の松戸キャンパスの園芸別科花卉ハウス内で学生実習用にも栽培されていました。その古株が柏の葉キャンパスのハウス内に残されています。

 

Ficus benjamina ‘Star Light’

 

これまではベンジャミンゴムノキの斑入りといえば、この‘スターライト’が定番でしたが、葉の美しさ、すなわち斑が多く緑色の部分が少ないことから、生育が極端に遅く商品に仕上げるために多くの時間を要しました。また、白色の斑の部分に強い光が当たると黄化したり、傷んだり、環境の変化にもやや弱いことから、栽培管理にはそれなりの注意が必要でした。

 

最近では、別の斑入り品種が‘スターライト’の名前でも流通しているようです。この斑入り品種は、‘スターライト’に比べて斑の部分が少なく、緑色の部分が多いのが特徴です。

 

斑入り品種

 

この斑入り品種を実際に栽培すると‘スターライト’に比べて生育も旺盛で、葉の傷みも目立ちません。生産する側も出荷するまでの期間が短く、斑入り品種としては良いことずくめのようですが、斑入り品種をすべて‘スターライト’として販売するのは間違いですね。

 

また、「観葉植物」として楽しむ際の見た目としてはどうでしょう? やはり‘スターライト’の方が美しいですね。‘スターライト’の生産性の低さや栽培面の難しさはありますが、それらの情報を含めて古い品種の良さをもっと見直したいものです。この‘スターライト’は、柏の葉キャンパス内で、不定期で販売されています。

 

 

(渡辺 均)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

0 件のコメント:

コメントを投稿