花卉・苗生産グループの生産施設内の灌水は、1温室を除いてほぼすべてのハウスでファインバブル水を使用しています。その効果は、耐環境性の付与(耐暑性、耐寒性)、生育・開花促進、耐病性の向上、休眠打破の促進(種子・球根)、発芽率の向上、挿し木の歩留まりの向上、連作障害の回避などが挙げられます。猛暑の夏越し対策としても、私たちの生産施設には無くてはならない水となりました。特に12月に出荷するシクラメンやセネッティ(ペリカリス)の生産では、夏越し対策として大きな効果をあげています。
パンジーにおけるファインバブル水の効果(上;
対照区、下; ファインバブル水で灌水)
上の画像のようにパンジーのポット苗生産においても、根の張りや株のボリュームに違いが確認されました。また、下の画像のように切り戻しを行なったヨモギにファインバブル水を与えたところ、まるで春の芽吹き引きのように生き生きとした新芽がいっせいに伸びてきました。通常、ヨモギは気温が下がる秋には生育が衰えてくるはずですが・・・・・。
切り戻し後にファインバブル水で灌水を続けたヨモギ
一方で秋咲きの球根類(リコリス、サフランなど)は、ほとんど開花せず、いっせいに葉を展開し始めました。ファインバブル水を与えたことにより花飛び(アボーション)が発生したようですが、球根の肥大にはプラスに影響しているようです。
植物によってファインバブル水への反応は異なりますが、その要因は今のところ良く分かりません。ただ、科ごとにその反応の傾向は異なっているようで、とても興味深く観察を続けています。
(渡辺 均)
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