2014年4月14日月曜日

ニンジンいろいろ


今回は花卉・苗生産部で栽培・研究されているニンジンと名のつく植物を紹介します。ニンジンといってもいろいろなニンジンを研究しています(野菜のニンジンは研究していませんが・・・)。その一部をご紹介します。




トチバニンジン(チクセツニンジン・ウコギ科Panax japonicus
日本の野山に広く自生し、民間薬としても利用されています。葉がトチノキに似ていることからこの名前がつけられました。根は横方向に広がり、タケの地下茎のように根に節があるのが特徴です。




 オタネニンジン(ウコギ科・Panax ginseng
チョウセンニンジンとも言われ日本で古くから日本でも栽培されている貴重な薬草です。その多くが島根県、長野県、福島県で栽培されていますが、その栽培農家は激減し、栽培の効率化や栽培期間の短縮化が望まれています。

4年生のオタネニンジンの地上部






ツルニンジン(キキョウ科・Codonopsis lanceolata)ツル性植物で山菜やオタネニンジンの代用(党参・トウジン)としても利用されています。根の形状はオタネニンジンに非常に良く似ていますね。


ツルニンジンの花





クソニンジン(キク科・Artemisia annua)何とも可哀想な名前を付けられてしまった植物ですね。葉が西洋ニンジンの葉に似ていることと、植物体が臭いことがその名の由来です。おそらく日本では荒れ地に生える雑草(帰化植物)としてしか認識されていませんが、近年マラリアに効く成分が含まれていることから、その特効薬として利用されています。


 このほかにも○○ニンジンという名の植物はまだけっこう存在しています。このような植物が、私たちの暮らしの中でどのように利用されてきたのかを知ることも、次の研究のヒントになるかも知れませんね。


(渡辺均)


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