花摘み

タイトルがト〇レを想像させますが違います。

タイトル道りパンジー・ビオラ 摘花と言われる花摘み作業を行いました。

（摘花の様子）

一概に摘花と言っても行う意味は様々あります。

その日は1日で豪勢に2種類の摘花を行いました。(作業は基本一緒ですが...)

まずは此方、

出荷が来週あるのですが今きれいに咲いている花は出荷時期にはしおれてしまい花柄になってしまうため花を全部取ってしまいます。

（摘花前）

（摘花後）

これにより出荷時期に花がちょうど上がってきて、また、花柄が葉こびり付くこともなく出荷調整に時間をかけずに準備することができます

そしてこちら、

露地圃場に出していたため花が沢山咲いております。

出荷はまだまだ先ですが、花が咲いてしまうと生殖成長に偏ってしまうため、株が充実しなかったり、急に徒長しだしたり、花柄がカビて病気の原因になるため取っていきます。

（摘花前）

（摘花後）

此方は販売会に出せるように大きくなってほしいですね。

地道な作業ですがまだまだ取るべき花は沢山！

出荷までもうひと踏ん張りですね。

（新澤）

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フィナーレ

　フィナーレとは、イタリア語で「最後」を意味する言葉で、特に芸術やアートの分野で使用されることが多いそうです。

　先日、ペチュニアの共同研究のために管理していた植物たちも、遂にフィナーレを迎えました。

　フィナーレは、挿し芽で迎えます。200個体の株から、それぞれ5本ずつ挿し穂をとり、ひたすらに挿す。たった1000本ですが、技術職員の方々が、管理している生産用の親株が、いかに偉大かを思い知らされます。上の写真のような株ですと、挿し穂をとることにも時間がかかり、1株ずつナンバリングする必要があることも、体力と精神力を削ってきます。

　まるで、剃刀の刃 無限挿し芽編 です。

　　僕たちは燃え盛る　共同研究（たび）の途中で出会いー

　　芽をとり　挿した　未来のためにー

　しかし、私には、こんなくだらない替え歌を思いつくほどの余裕があります。笑　

　※元ネタが分からない方は、申し訳ありません m(_ _)m

　そして･･･

　フィナーレに相応しい、芸術的な？挿し芽が完了！温室の掃除も終えることができ、次の共同研究がスタートするまで、温室も暫しの休息です。

　次の共同研究では、全く別の植物で温室がいっぱいになる予定です！植物管理は決して楽ではありませんが、次々に新しく面白いことに触れることが出来ています。色々なことを勉強しながら、地道に植物を観察することで、より良い研究になることを願っています。

黒沼

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サフランの採花の準備

台風一過の秋晴れのもと、乾燥させていたサフランの球根をトレイに並べ、採花の準備を行ないました。そろそろやらないと、と思いながらついつい先延ばしをしていたら、芽が動き始めてしまいました。急いで並べないと芽が伸び過ぎて、袋から取り出す際に折ってしまったり傷つけてしまったりしますので・・・。

 

芽が伸び始めたサフランの球根

 

サフランの雌ずい（雌しべ）は、サフランライスやパエリアなどの色付けや香りづけとして利用されていますね。また、飲用としてサフラン茶として利用されています。生薬としては、血流を促したり、抗うつ作用があったり、最近では認知症にも効果があることが報告されています。

 

一方で、その雌ずいを取るのはかなり大変です。開花期間は非常に短く、例年、11月中旬の10日間ほどです。青紫色の花が開いたその日の朝に花を摘み、オレンジ色に着色した部分の雌ずいを取り出して素早く乾燥させます。 開花が進み、雌ずいが伸び過ぎたり、花粉がついてしまったら✕です。たくさんの球根から雌ずいを取り出しても、乾燥させると得られる乾燥物は、ほんの数グラム！ コツコツ地道な作業です。　

 

採花させるための方法は2つあります。畑に植えて花が咲いたら畑で摘む方法。もう一つは、夏に乾燥させておいた球根をサイズ別に分け、トレイに球根を並べ、室内で球根の力だけで開花させ、その花を摘む方法です。大分県竹田市で行なわれている竹田式と言われる方法です。室内で花を咲かせますので、雨に当たらず、ロスが無く品質の高いサフランが収穫できます。

 

ということで、トレイに並べる竹田式で作業を行ないました。球根の大きさ別に1球ずつ並べます。その数およそ1,000球！ 几帳面な性格なのか、血液型のせいか、その並べ方にもついついこだわりが出てしまいます。

 

トレイに並べられたサフランの球根

 

　真っ暗な発芽室内で管理し、11月中旬に花が咲くのを待ちます。採花、調整、乾燥させた後、12月中にはセンター内の直売所（緑楽来・みらくる）で新物のとても良い香りがするサフラン（乾燥雌ずい）を販売する予定です。

　

（渡辺　均）

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「月が綺麗ですね」

ここ最近、晴れると月がきれいだな～と、空を見上げながら帰宅しています。

9月21日の十五夜は、皆さんご観賞できましたか？

 

そもそも十五夜とは、1年で最も美しいとされている「中秋の名月」を鑑賞しながら、収穫などに感謝をする行事だそうです。

 

ここで一つ疑問が。道端の草むらでよくお見かけするススキ。

なぜ十五夜のお供えにはこの「ススキ」が用いられるのでしょうか。

気になったので調べてみました。

【稲穂の代わり】

月の満ち欠けなどを用いて暦を計算した旧暦では、人々の生活と月は密接につながっていました。特に農作業に従事する人々は欠けたところのない満月を豊穣の象徴とし、秋の収穫の感謝を込めて芋や豆などの収穫物を月に供えました。しかし、稲穂はまだ穂が実る前の時期であることから、穂の出たススキを稲穂に見立てて飾ったと言われています。

 

【魔除け】

古くからススキは、茎の内部が空洞のため、神様の宿り場になると信じられていたそうです。加えてススキの鋭い切り口は魔除けになるとも考えられていたそう。そのため、お月見のススキには悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められているそうです。

 

※所説あり

 

十五夜を見逃してしまった皆さん、安心してください。

十三夜なるものが１０月１８日にあるそうです！！！

十五夜に次いで美しい月が見られるとか。

 

（修士１年　舩木）

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総説（Review 論文）を書く

　先日、投稿していた総説（Review 論文）が、ジャーナルに掲載されました！

　総説とは、ある特定のテーマについて、これまで報告されてきた論文を読み、要約したものです。今回は、園芸植物のCa欠乏症なかでも、チップバーンと尻腐れにフォーカスし、原因遺伝子の探索に関する論文を纏めました。さらに、論文中には、植物器官のCa増減に関与すると報告のある遺伝子をリスト化してあります。

興味のある方は、こちらをご確認下さい。

https://www.mdpi.com/2077-0472/11/10/906

　一般的な論文とは異なり、要約が主な作業である総説は「情報としての新規性」をあまり求められません。一方で、その分野でどのような論文が出ているのか？を一纏めにした総説があると、研究者にとっては有難いものです。ネットのまとめ記事と同じですね。笑

　最近の傾向として、総説といっても、「いつ」、「どのような検索エンジンで」、「何という単語を検索したのか」、また、「その検索結果でいくつの論文がヒットし」、「そのうち総説の目的に合致した論文は何報だったのか」などの記載が求められてきているようです。こうした記述があることにより、著者の意見に偏ることなく、再現性があり、より客観的な情報になります。

　総説を書く作業は、当初、他人のふんどしで相撲をとるようで、あまり気乗りしない部分もありましたが、分野のトレンドや全体像を把握することができ、予想以上に良い経験となりました。

　若い人は、これまで積み上げてきた時間も経験も少ないことから、「全体を見渡すことが出来ていない」と評価されることが少なくありません。私の場合、チップバーンの研究は、1890年代からレタスやハクサイなどで、盛んに研究が行われていましたので、超新参者、すなわちスーパーペーペーです。笑

　但し、ペーペーはペーペーなりに、自分の出来ることに徹底的に取り組む必要があります。

　少しずつ自信を付けながら、謙虚であり続けたいものです。

黑沼

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季節の鉢花オンライン

季節の鉢花オンライン絶賛ご予約承り中です！ 9月は「桃色吐息」　です。 単色3株植えでふんわりボリューム感のある仕上がりになっております。

この元気をくれるカラーがなんとも愛らしいです。

ご注文ご希望の方は 苗生産へ直接メールをください。 皆様からのご注文心よりお待ちしております。
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趣味の園芸 ～氷川きよしグリーンサムへの12か月～ 3回目の収録

先週の木曜日にNHK趣味の園芸 「氷川きよしグリーンサムへの12か月」の3回目の収録がありました。　今回のテーマは「増やす」です。　　

 

今回の収録スタジオは、前回と別の都内深沢の閑静な高級住宅街の中。駅の改札を出て地上に上がると、桜新町のサザエさんのモニュメントを見つつ、待ち合わせのロケバスに乗り、「非日常」がスタートしました。

 

到着後、スタッフの方とのご挨拶後に通された場所がこちら。後ろには冷蔵庫やガス台や流しがあるので、作業場兼控室といったところでしょうか。　お水と台本を頂いて、さてメーク？？？　試しに点灯してみるとまぶすぃ！　その向こうには、てかりのある黒い顔の自分と鏡越しに目が合いました。はい消灯！ すぐに植物の準備や鉢への土詰め、作業の流れについての打ち合わせを行ないました。

 

作業場兼控室

観葉植物が並べられたおしゃれなスタジオ

 

柏の葉キャンパスから持ち込んだ植物材料

 

撮影は氷川さん、スタッフの温かいサポートにより順調？に終了しました。あとはプロの編集の技で・・・。

最後に氷川さんと記念撮影！

 

今回収録された内容は、10月10日（日）8時30分からNHK Eテレで放送されます。

 

　

（渡辺　均）

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