2022年12月2日金曜日

オタネニンジンの芽切処理(続編)

こんにちは。

修士1年の三宅です。

 

寒さに慣れてきたと思ったらもう12月ですね。

 

今回は、私の研究対象であるオタネニンジンの芽切処理のその後について紹介します。

オタネニンジンとは、ウコギ科トチバニンジン属の多年草で、日本で栽培が成功したのは江戸時代の享保年間だとされています。

日本の主な産地は福島県、長野県、島根県です。生産者の減少に伴い生産量も減少しているのが現状です。その一方で、国内消費量は年々増加しており、需要は増加しているといえます。

 

芽切処理とは8月の渡辺先生のブログで紹介されていたように、オタネニンジンの発芽処理のことを指します。

https://naeseisan2.blogspot.com/2022/08/blog-post_15.html

 

薬用植物の種子は一般的に休眠状態にあるものが多く、発芽させるために最適な条件におく必要があります。

オタネニンジンの場合は、人工的に種皮を割れる環境設定を行うことで発芽を促進します。

 

 

 

8月から芽切処理を開始したオタネニンジン。無事に芽切ができたのでしょうか。

 

 

出来ました!成功です!

ひでんわざを習得できました!

右の種子のように種皮が割れ、胚が成長していることが分かります。

左の種子は芽切が進んでいない種子です。

比較してみると一目瞭然ですね。

 

オタネニンジンを研究する上での第一関門突破です。

芽切処理期間中は温度と水分管理にかなり気を遣っていましたので無事に芽切ができて嬉しいです。

 

この芽切処理をした種子を用いて私の本試験がスタートします。

一粒一粒に期待を込めて、日々を無駄にせず、オタネニンジンと共に私自身も成長していく所存です。

 

(修士1年:三宅)

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