当研究室の圃場内には、キクイモの品種、野生種、近縁種などが栽培管理されています。葉の形態や塊茎の大きさや形状・色など、どれ一つ同じものはありません。また、キクイモの塊茎に含まれるイヌリン含量も系統や品種によってさまざまです。
その中で、キクイモに比べると塊茎が極端に小さいと言われているヒメキクイモという種(しゅ)があります。ヒメキクイモは塊茎が小さいだけではなく、キクイモに比べると草丈が低く、開花が早く8月上旬には開花が始まります。キクイモは、柏周辺では9月中旬以降にならないと咲きません。
ヒメキクイモの花(2022年8月上旬)
このヒメキクイモは、道路わきの荒れ地などでふつうに見られる植物ですが、秋に地下部を掘ってみると、地域や集団によって塊茎の大きさや形状・色などは様々でした。つまり、塊茎だけで判断すると、どこまでがヒメキクイモで、どこからがキクイモなのか判別が難しい(できない?)ということになってしまいます。また、草丈や開花の早晩だけで、ヒメキクイモとキクイモを分けて良いものなのか・・・・・。確かにキクイモは、ヒメキクイモに比べて、開花が遅く、花も着きにくい傾向はありますが。
キクイモの花(2020年9月中旬)
野生種や品種、系統などを集め、サンプル数を増やして再検討することで、これまで‘常識’とされていたことでも、必ずしもそうではないことも結構多いような気がします。皆さんのお近くにあるキクイモやヒメキクイモの形状はいかがですか?
(渡辺 均)
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