2022年9月9日金曜日

ラベリング技術

こんにちは。修士2年の舩木です。

さて、今回はまだブログのネタになっていないであろうラベリングについてお話します。

 

ラベリングとは、そのままの意味なら分類すること。実験で用いる場合は、サンプルの内容名や濃度などを表示した小紙片を添付し、わかりやすくすることを指します。

 

ブログに書くほどのことか?と思うかもしれません。

しかしこの作業を怠ると、、ミスが増えたり、どのサンプルの分析結果なのかわからなくなったり、という世にも恐ろしいことになるのです。

 

例えばPCRで用いるプライマー。

側面には何やら長―い名前が記してありますが、フタにはなにも書いてありません。

なので、BOXに入れるとなんのプライマーなのか皆目見当がつかなくなります。全て似ていて操作ミスに繋がるため、種類と組み合わせがわかる最低限の情報を狭いスペースへ書き込んでいきます。

美しく出来上がりました。

 

一方で、PCRの反応に使う0.2 mlチューブの方は長期で保存はしないため、その一回がわからなくならない程度に通し番号を書いています(何よりスペースが小さいのです、、)。どの番号がどのプライマーに対応するのか、写真に収めて記憶しておきます。

しかし、わざわざラベリングせずに場所を固定して頭で順番を覚える、ということも時には必要です。

一時的に新しいチューブへ入れ替えた場合など、すぐ用済みになる場合はラベリングはしません。しっかりと頭で場所を覚え、書く際に取られる時間のロスをなくしていきます。

 

その代わり、普段から「サンプル番号の若い方を左上」「試薬を入れる前は全てのチューブのフタを開け、入れたらその都度ふたを閉じる」というようなマイルールを設けています。

 

このように、ラベリングと言っても状況に応じて賢くやらないと実験効率に大きな差が出てきます。

もっと効率よくスムーズに実験が行えるよう、技術を高めていきたいです。

(修士2年 舩木)

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