今日は、シクラメンの栄養診断のお話です。
植物の生育しているときの栄養状態を知るには、
栄養診断が必要になってきます。
特に花では、栽培期間の長いシクラメンを栽培するときに、
気温や光などの環境条件に変化にともなう栄養状態を把握して肥培管理をしないと、
葉だらけになってしまったり、花の数が少なくなってしまったり、
株が大きくならなくなってしまったりしてしまいます。
栄養状態の指標としては、窒素を把握することが特に重要になってきます。
窒素といっても、、、
植物の体内では、硝酸イオンの形かたアンモニア態、
それから有機態とさまざまな形で存在していますが、
診断基準につかうのは硝酸態窒素です。
植物は、硝酸態窒素の形で根から吸収して、そのまま茎を通って葉に移行するので,
葉に移行するまでの間は導管内に硝酸イオンの形で窒素は存在しています。
葉に移行した後は、すぐに硝酸を亜硝酸に還元したりしているので、
葉では分析をできません。
なので、、、
硝酸態窒素の濃度を測定するときは、茎を使う必要があります。
でも、、、シクラメンには茎があまりないので、
葉柄をつかって成分分析をしていきます。
このときに、出来る限り若い葉の葉柄を使うのがポイントになります。
成熟した葉の葉柄では、窒素濃度が高くなる傾向もある上に、
個体差が出てしまうので適していません。
さて、、、さっそく分析をはじめましょう~。
分析にはこの機器を使います。
RQフレックスという機器です。
小型なので、温室に持ち運んで分析できます。
それから、硝酸態窒素の分析には、
この試験紙も必要です。
分析には、まず、若い葉を用意します。
この葉の葉柄を、ハサミで小さく分けていきます。
そして、次に使う道具が、これ。
ときどきラーメン屋さんでみかける、ニンニク潰し器です。
この中に葉柄をいれて、汁液を絞り出していきます。
搾り出した汁液を水で希釈して、
試験紙を浸します。
��分間待ってから、、、、
RQフレックスにセットをすれば数値が出てきます。
この数値と硝酸態窒素の係数と希釈倍率から、
最終的には植物体内の硝酸態窒素濃度が算出できます。
これをもとにして、次の肥培管理を計画していきます。
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