2021年1月25日月曜日

育苗ハウス内のベンチのかさ上げ

昨年の11月から始まった花卉・苗生産部内の施設改修は、相変わらず至るところで「工事中」です。不思議なことに、どのハウスもまだ完全には工事が完了していません。3月まで工事は続きます。

 

上の画像の育苗ハウス内も一見すると、ペチュニアのさくらさくらシリーズの親株とセル苗が並べられ、いつものような栽培風景に見えますが、ベンチ下は、まだ「工事中」です。

 

ベンチ間にもコンクリートが打たれましたので、通路にも段差が無くなりましたが、防草シートはめくれたまま、暖房機の交換も、灌水の配管もこれからです。

 

ベンチ間にも通路ができた関係で、ベンチが通路分だけ低くなりました。そのため、作業がしにくいので、すべてのベンチを通路の高さ分だけかさ上げしなければならなくなりました。つまり、育苗ハウス内にある長さ15m36列あるベンチのすべての足をかさ上げする必要が出てきました。

 

そこで、長嶋技術専門職員が意を決して火花を散らしながら・・・・

ひたすら鉄パイプをカットしていきます。その数なんと約500本!

 

直径の違う2本の鉄パイプをひたすらカットし続けて・・・

それをはめ込んで、長さを揃えてネジ止めします。本当に地道で根気のいる作業です。

他の作業もありますので、上の画像のようにかさ上げが完了したベンチは、まだほんの数ベンチです。

 

15年前に花卉・苗生産部のこの育苗ハウスができた時には、予算が足りずベンチを入れることができませんでした。それから少しずつお小遣い(研究費)をためて、パイプを購入し、園芸別科の実習で、金づちを持たせてベンチを組み立て完成させました。資材費が一番かからないように工夫されたベンチでもありました。

 

植物を扱っていると、セル成型苗やポット苗、鉢花などの完成品(商品)に目が行きがちですが、それができるのは、その栽培環境を整えてくれる施設の維持や管理があってこそだと痛感します。このような作業は、完成してしまえば終わりの1回限りの作業ですが、いつもと変わらない当たり前の環境を整えるためには、忍耐とその苦労は計り知れません。

 

 

(渡辺 均)

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