2021年1月19日火曜日

チップがバーン

 今日ご紹介するのは、トルコギキョウ園芸品種のチップバーンの実験についてです。何度か本ブログでもご紹介していますが、今回は40品種弱を実験に供試し、品種間差を明らかにしようという研究です。この実験は技術職員の新澤さんらと取り組んでいます。

こちらは健全株

こちらがチップバーン発生株です。

 上の写真のように、tip(先端)がburn(焼け)しているようです。葉先枯れ症とも言います。数年前に、学生さんが早生品種14品種で実験を行い、品種間差を明らかにしていますが、今回は、中生や晩生品種も含め、網羅的に解析しようと考えています。また、以前定量化しなかった部位のCa濃度や形態的特徴との関連性を分析することで、更なる発見を期待しています。

 品種数を絞って深掘りする研究も重要ですが、多くの品種を用いて全体を把握することも重要です。論文等を読んでいると、数十品種を実験に供試する研究というのは、かなり少数派のように思われます。多くの品種を扱うことは、非常に大変なことですが、その時点で独自性が担保されているとも言えるかも知れません。幸い、苗生産部には、苗テラスをはじめとし、他のラボよりも栽培施設等、かなり恵まれています。有難いことです。
 年内には成果が纏められるように、少しずつ分析していきたいと思います。


黒沼



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