2025年11月18日火曜日

トキタ種苗のオープンデー参加!

 先週は、研究室の学部3年生を連れて、トキタ種苗のオープンデー(@大利根農場)に行って参りました!私としては数年ぶりの参加で、新たな建物も出来ており、ビックリ!


 昨今の夏の暑さ対策は、全ての農業者にとって大きな課題ですので、オープンデーのテーマも「灼熱を乗り越えろ」ということで、耐暑性の高い品種をPRしておりました。

ケールの品種
耐暑性品種は「灼熱」というマークが!

 野菜の展示会でしたので、花卉はありませんでしたが、ケールのチップバーンやブロッコリーのボトニングなどの生理障害の品種間差などについての情報収集にも繋がりました。

ブロッコリー

 今年の春の園芸学会で、花芽分化期にチップバーンが出やすい原因について、発表を行いましたが、その際、ブロッコリーの生理障害についても情報交換させて頂きました。もしかして、その話って、このボトニングってやつか!?なんて思い出しながら、現物や展示をみて、勉強です。
 情報や体験で多くをInputして、脳内で混ぜて、良いOutputに繋がればな。と思います。


黒沼


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2025年11月17日月曜日

ビカクシダの胞子をまく

昨年に続き、今年も園芸学科2年生の実習でビカクシダの胞子(胞子囊)をまきました。花の実習ではさまざまな繁殖方法を理解することを目的に行なっています。種まきや挿し芽はもちろんのこと、株分けや分球、葉挿しも実習のメニューに含まれています。

夏休み前の7月にビカクシダの胞子葉を切り取り、ピンセットを使って胞子囊の部分を削り取り、3号ポットに詰めたミズゴケに播きました。ミズゴケを使うことも、学生さんにとっては初めての経験です。

 

成熟したビカクシダの胞子(一部切り取られています)

 

ポットにまき終えたものは、25℃の発芽室内でほぼ毎日灌水し、胞子をまいて1ヶ月ほどでミズゴケが緑色になり、3ヶ月ほど経過した頃から小さな葉が見え始めました。それから薄い液肥を定期的に与えたところ、目に見えて子株が大きくなってきました。

 

胞子をまいて4ヶ月が経過したビカクシダの子株(先生の見本)

 

 

学生さんによりミズゴケの詰め方も子株の数もいろいろ

 

水ゴケ一面に子株が生長しているポットもあれば、ほとんど無いものもあり、学生さんによってまちまちです。おそらく、胞子(胞子囊)のステージやまく量、まき方に違いがあったのかと思いますが、今となってはその原因は分かりません。

 

一年ほど経過すると、下の画像のようにかなり大きくなってきます。このくらい大きくなったら鉢から抜き取り、ヘゴ材や木材などに縛り付け、吊り下げられるような仕立てにしていきます。この作業は3年生の専門実習で行なう予定です。

 

昨年の実習の子株

 

学生のうちにいろいろな植物に触れ、繁殖方法をはじめ様々な栽培技術を学んでおくことは、とても大切なことだと思っています。

 

 

(渡辺 均)

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2025年11月13日木曜日

はぼいい

11月3日に開催された「センター祭」の時には
まだ、夜温が高く色付いていませんでしたが、

ここ最近、夜温が10℃以下になり
徐々に色付いてきました。





はっ! はっ! ハボタンっ!!







「ピンクバイカラー」も緑色だった葉が
だんだんピンク色になってきて、

ハボいい!!


お求めは売店「緑楽来(ミラクル)」か、

11月20日(木)の直売会で!!



みんなでご一緒に!

はっ はっ はぼたん!!

(長嶋)


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2025年11月11日火曜日

トルコギキョウの種まき

 1年以上ぶりにトルコギキョウの播種を行いました。お待たせ、トルコギキョウ。お待たせ、チップバーン。笑


 今回は、学生さんの卒論の予備試験も兼ねているため、10品種を少量ずつ播種しています。予備試験を行って、供試材料を決定していきます。
 昨年度は「接ぎ木」をテーマに取り組みましたが、今年度から来年度にかけては「遺伝子」をテーマに実験です。昨年度までの結果も活かしながら、一歩ずつ着実に、歩みを進めています。今回も面白い研究になりそうです!


黒沼

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2025年11月10日月曜日

サフランの採花の準備

例年11月はこの作業! サフランの採花の月です。今年の猛暑の影響でサフランの芽の動きが例年より早いようです。

 

サフラン球根の棚栽培

 

9月に納品された130㎏弱の球根を育苗トレイに隙間なく詰め、台車に並べ、光が入らないように銀マルチで覆いました。それから1ヶ月半ほど経過した状態が上の画像です。白い芽がいっせいに伸びています。

この方法は、露地栽培と違って天候に左右されることなく、腰を屈めることもなく花(雌ずい・めしべ)の収穫が可能です。棚栽培は狭い場所で集約的な作業ができますが、そうは言っても、開花期間は長くても2週間ほどですので、その間に摘み取り作業が集中してしまいます。あと1週間ほどでその修羅場がやってきます・・・・・。

 

 

(渡辺 均)

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2025年11月4日火曜日

リンの話

 先日、土壌資材のリン酸(可給態)の分析を行いました。リンは環境や生体内において、リン酸イオンの形態で存在することがほとんどのため、「リン酸」という言葉が使われることが多いです。一般的な消費のシーンでは、リンとリン酸を区別せず、同じ意味と考えて頂いて、差し支えないと思います。
 リンは、植物の三大栄養素の一つであり、開花や結実を促進することがよく知られています。土壌中には、リン酸として含まれていますが、アルミニウムや鉄などと難溶性の塩を形成するため、植物が利用できる形態でのリン酸は、非常に限られます。今回分析を行ったのも、植物体が利用できる形態(可給態)のリン酸です。

比色法で色付け(リン酸が多いほど青色に)

プレートリーダーで定量

 このリンですが、人間の体にとっても重要な元素であり、骨やDNAやRNAなどなどに利用されているそうです。お肉好きの方も、家畜は元々植物を食べて育ちますので、回りまわってということでしょうか。
 しかし、リン鉱石は日本では採れず、完全に輸入に依存しています。このリン鉱石も2040年に採掘量が頭打ちとなり、その後減少することが予想されています。世界の食糧問題等の観点からも、リン資源の調達や循環利用は非常に重要な問題です。
 この問題に対して、家畜糞尿や下水汚泥といったリンを多く含むものからの回収や、土壌中に含まれている難溶性のリン酸を可溶性にする微生物活用など、様々な取り組みが行われているようです。私たちは工業的なプロセスを得意とはしていませんが、植物や生産の観点からは、考えることが出来ます。大きく考えたり小さく考えたり、様々なスケールや角度から、こうした資源問題の解決に寄与できるように、頭と体を動かしていきたいところです。



参考文献

橋本光史, 2012, リンの農業利用, 生物工学会誌, 90(8), 481-484.

大竹久夫, 2010, 新しいグリーン産業としてのリン資源リサイクル, 環境バイオテクノロジー誌, 10(2), 71-78.





黒沼


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2025年11月3日月曜日

【終了】センター祭2025

只今、千葉大学柏の葉キャンパスではセンター祭2025を開催しております。
14:00まで‼
花苗や観葉植物をいつもより大特価で販売しております。
花苗ブースでご購入のお客様につき、花苗のポット苗を1ポットプレゼント
(花色は選べません。)
天気も快晴。暖かくお出かけ日和ですので、ぜひお越しください。
皆様のご来場をお待ちしております。

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