8月もあと2週間となり、子供たちの夏休みも残り僅かとなりました。夏休みの宿題も自由研究も読書感想文も、今は任意(選択)のようで、子供たちは締め切りに追われることなく、のびのびと夏休みを過ごしているのでしょうか。
私にとっての夏休みの宿題の思い出は・・・・・。
これで叩くとガラスが割れそうなハエ叩きの工作(針金が太すぎた!)、始業式の朝に徹夜して描き上げた絵(何を描いたかは忘れましたが、この苦痛だけは今でも記憶に残っています)、中学生の頃、いつになっても何日読んでも登場しない「白鯨」の読書感想文・・・・・。なぜ「白鯨」を読もうと思ったのか・・・・・?
夏休みの宿題には、何かと苦労してきました(笑)。
さて、今日はカラスウリから天花粉を集める(?)という話題です。キカラスウリ(Trichosanthes kirilowii Maxim. var.
japonica (Miq.))、オオカラスウリ(Trichosanthes bracteata (Lam.) Voigt)は国内に自生するウリ科の植物です。大小はありますが、カラスウリと違って果実が球形なのが特徴です。両種とも鹿児島県内で採種したものです。両種のサツマイモのような根(塊根)からはデンプンが採れ、それが本来の「天花粉」。皮を剥いた塊根は生薬「栝楼根(かろこん)」、乾燥させた種子は栝楼仁(かろにん)として利用されます。
8年前ほど、鹿児島県内で両種の試作を行ないました。鹿児島といえばサツマイモですが、山間部では獣害(イノシシ)によりサツマイモの栽培が難しいということで、同じ農機具で栽培可能で、手間がかからず獣害のない「キカラスウリ」と「オオカラスウリ」の栽培を試みました。
3年間、安くはない試験栽培費をお支払いして、やっては見たものの、手間をかけなさすぎで早々に草に埋もれ・・・・・。ということで、結局、柏の葉キャンパス内の試験圃場で自ら再チャレンジすることに。
移植ラインの壁面を覆うキカラスウリ
上の画像のとおりで、これで2年目です。試験栽培?
壁面緑化?といえば、聞こえは良いですが、畑の隣の移植ラインの壁面がツルで覆われ廃屋のような外観になり、さらに室内にまでツルが侵入してきます。おまけにウリハムシが大発生!
技術職員の皆様、大変申し訳ございませんが、もうしばらくのご辛抱を! 時期的にはまだ早いのですが、他の植物の改植を兼ねて、試しに掘ってみました。
掘り上げたキカラスウリの塊根
茎を辿っていくとサツマイモよりやや深いところに塊根がありました。今回は、この塊根をすりおろして水にさらし、デンプン(天花粉)を集めてみたいと思います。この続きはいずれまた、夏休みの宿題にしておきます。
(渡辺 均)
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