ヨモギの切り戻しの作業は、今年2回目です。猛暑の中の作業でした。前回の模様は、下記をご参照下さい。
タネができる前に ~ヨモギの切り戻し~(2024年6月17日のブログ)
https://naeseisan2.blogspot.com/2024/06/blog-post_17.html
前回のブログにも切り戻しを行なう理由を書きましたが、単に茂り過ぎただけではなく、種子をつけさせないために行ないます。ヨモギは風媒花なので、何もしなくても勝手に種子がつき、ポット内にその種子がこぼれ落ちると発芽して、親株と異なる形質の株が生えてしまいます。せっかく集めた各自生地の「系統」を雑種化させないために切り戻しを行なっているわけです。
切り戻し前
切り戻し後
戸外でもちょうど今頃、ヨモギの開花を見ることができます。顔を近づけて、よく見ないと咲いているのか分からないほどを地味な花ですが、風媒花だけにこの花粉で花粉症になる方もいらっしゃるようです。
種子でも地下茎でも旺盛に繁殖して厄介もの扱いされるヨモギですが、各地に自生しているヨモギの特徴が異なることは、あまり知られていないようです。艾(もぐさ)に向くヨモギ、艾葉として生薬に向くヨモギ、草餅などの食材に適したヨモギ、鉄分などを多く含み野菜ジュースや青汁などに向くヨモギ、入浴剤に向くヨモギ・・・・・。ヨモギの可能性はまだまだ広がります。
(渡辺 均)
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